今週のNatureには、砂糖に特別に課税する方針を進める記事が載っている。著者は医師で、砂糖が健康に悪影響を及ぼすことを訴える。アルコールと同じ性質を持つ問題だと指摘する。
記事によると、砂糖は入手しやすいし、避け難い。それに、肥満の原因になるだけではなく、肝の機能を乱す結果もあるそうだし、様々な側面から体調を脅かすそうだ。それに、砂糖を食べたら、より食べたくなる働きがあるという。この働きは、麻薬の依存に似ている脳の中の働きだそうだから、アルコールと同じように制限してもいいと強調する。
制限として、課税と販売制限を提案する。販売制限は、砂糖の割合が一定のレベルを上回ったら、子供に販売しない制限だ。課税は、酒税やタバコ税のようなことだ。課税で小売りでの値段を倍にしないと効果は期待されないという研究の成果があるそうだから、かなりの課税を求めている。期待するのは、著しい健康向上だそうだ。
確かに砂糖が健康に悪影響を与える。そして、飲物などには砂糖は多いので、思わずに食べることは多い。そして、日本の財政危機を考えたら、国民にいい影響を与える増税を検討するべきだと言えよう。食べる量が減るのは、小売りの値段が倍になる時なら、段階的に課税すれば、数年間税収が増える見込みだ。正式な販売制限には強い反発が予想できるので、増税は先の手法なのではないか。国民の生活を守る為にも、国益を守る為にも、有益な政策なのではないかと思う。