位階

飛鳥時代から終戦まで、日本には位階制度があった。従五位上などの位は歴史書でよく見える。戦後、事実上廃止されたようだが、私は復古を提案したい。

理由は幾つかあるが、一つは社会的な行動を認めるために役に立つことだ。位を叙するためにお金は必要ではないが、人間は名誉も欲しがるので、推進になると思える。そして、勲章もあるが、先ず日本の伝統ではないが、特に顕著な実績に限らないと、意味を無くす。一方、律令の位階が30段階に分けられたので、一歩叙位することが大きな功績を表す必要はない。

だから、例えば高校を卒業したら、叙位されるルールがあれば、殆どの日本人が少なくとも少初位下になる。大学卒業したらまた叙位されれば、そして博士号でまた一歩になったら、大初位下まで進める。一方、例えば成年になって、10年間違法行為を犯さずに生活したら、これも一歩に相当したらいいだろう。これで80歳になった大卒の人が正八位上まで進める。

それに、叙位で文化活動とか地域社会に貢献する活動とか公的な活動などを認めることができる。即ち叙位の基準で、理想的な社会を描ける。

叙位のレベルを決める基準として、普通に社会に違反せず生きる人が低い位に止まることは必要だが、著しく貢献する人が正一位まで上がれることを保障するべきだ。

これは、もう一つの出世の道だとも言えるので、機会均等にも貢献する。そして、金銭に集中しすぎる社会にもう一つの目標を与える。だから、このような制度があるといいと思ってきた。


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