内向と外向

先日、新聞で内向と外向の性格についての記事を読んだ。作者によると、現代社会が外向的な性格しか評価しないそうだ。いい人になるために、他の人と接して、元気よく自分の意見を発信したり、前向きなリーダーシップを見せなければならない。一方、内向的な性格を持てば、そうするのはかなり辛い、というより無理だ。内向と外向は、選択ではなく、生まれながらの傾向だそうだから、このような態度はよくないと、記事で主張した。

現代社会はそうかもしれないと私も思うが、ヨーロッパの中世を考えたら、やはり内向的な性格をより評価したと思う。当時の一番評価された宗教活動は、一人で祈ったりすることだったので、外向的な人にはかなり難しいと思う。一方、内向的であれば、問題はほとんどない。だから、社会の偏りは、必ず外向の方へではなく、時代によって変わるのではないかと思った。

ところで、私は内向だ。ブログを読んでくださる方がもう気づいたと思う。一人で本を読むのは最高だ。一人での執筆も好ましい。人と接すれば、大変疲れる、長く続けば痛くなる。だから、この点で、現代に生まれて残念だと思う。(ほかの側面で、現代に生まれてよかった。中世の歴史がよく分かるので、中世に生きたくはない。)性格を認めて人生を調整したほうがいいと思うが、確かに現代で内向であることはちょっと難しい。


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