最近、衆議院議員の城内実先生が著した『政治家の裏事情』という本を読んだ。興味深い本だと思うので、紹介して、内容について議論したいと思う。
しかし、そうする前に、報告が必要になる。私は、2009年以来城内先生に英語を教えてきた。だから、完全に中間な立場ではない。さくらだと思われる可能性はあると認めるが、城内先生の本についてブログでも書評を公表することになったら、関係を隠蔽するわけにはいかない。ところで、この2年半で城内先生がレッスンで言ったことと本で述べることが一致するので、本音だと思う。確かに、英語の教師に特に本音を言う必要はないが、参政権もない教師には建前を言う必要もない。それに、私はジャーナリストではないし、城内先生と人間関係もあるので、この本に関する投稿をアップする前に本の200ページに登場する「優秀な政策担当秘書」に見てもらう。城内先生に不味いことを削除するが、もちろん思わないことを言わない。(城内先生本人にはこの些細なことをチェックする余裕はもちろんない。)
この本が五章からなるが、第一章から第四章までは政治家についての内容で、第五章は政策についてだ。第一章の城内先生自身についての話から出発して、選挙運動の政治家にとっての重要性やお金の必要性の第二章で一般論に転じる。第三章と第四章が対照になって、第三章で既存の政治家の批判をのべ、第四章で理想の政治家を描く。第五章で多種多様の政策に触れ、自分の日本のビジョンを披露する。
考えさせられた点は多かったので、一つの投稿で全てをカバーするつもりはない。数回に亘って述べたいと思う。だから、この投稿で第一章についてちょっと話したいと思う。
城内先生は元外交官で、ドイツで勤務したことがある。その上、帰国子女で、ドイツで住んだこともあるそうだから、ドイツ語は流暢だという。天皇陛下の通訳者としても努めたことがあるそうだから、言語能力はかなり高いようだ。自民党の政治家に勧められ、政治家として出馬することになったが、そうする為に外務省の仕事を辞めなければならなかった。本によると、奥さんに言わずに最終決断したが、その結果奥さんが一時実家に帰ったという。この出来事は、城内先生の政治のスタイルの予兆だったと言えよう。自分で歩くべき道をいったん選んだら、最後まで歩き続ける性格だ。スローガンとして、『信念を貫く』があるが、相応しさを否定できない。静岡県第9区に出馬することを決めたら、自民党に比例に移りなさいと言われても、選挙区で出馬して当選した。郵政民営化は国益に貢献しないことを決めたら、惜しい票差での落選まで維持した。そして、落選しても、無所属で選挙運動を続けて、再選ができた。本の出版の後で城内先生がまた自民党に所属したが、それも矛盾ではない。なぜなら、数週間前に自民党が郵政民営化を或る程度巻き戻すことにしたからだ。つまり、肝心な政策で城内先生がまた自民党と合意できるようになったので、また所属した。確かに新しい情報などが入手されたら意見を変えた方がいいが、そうではない限り貫くべきだろう。
そして、城内先生の選挙運動も描写される。街頭演説をしたり、選挙区の山間部まで足を運んだり、直接に有権者と関係を作ったりしたそうだ。これも、いい方法だと思う。民主主義な国で国会議員が国民を代表するので、選挙区の国民に接して、直面している問題を把握したり、不満を探ったり、希望や心配を聞いたりするのは国会議員の仕事の重要な一部だと思う。政権公約だけではなく、候補の性格に基づいても判断するべきだ。なぜなら、任期で危機が発生する可能性は充分あるので、いざとなる時に対応する人の性格は重要だ。
だから、城内先生の自伝の章で評価するところは多い。私なら、妻の同意を得ずにそれほどな決断は絶対にしないが、それ以外同意できる。(私の信念を考えたら、自民党に所属しないだろうが、城内先生のご意見は別だ。)
ところで、アマゾンでこの本のリビューがあるが、その一つで「極右のおっさん」と評価するリビューもある。私は同意できない。理由の一つは、証拠として列挙した政策の殆どは、日本共産党と共有する政策だ。共産党は「極右」であれば、「極右」ってどういう意味だろう。もう一つの理由は、極右の特徴は明治維新にも今にも「尊皇攘夷」だ。城内先生は確かに尊皇派だが、私が知っている限り攘夷の要素は一切ない。人種的な偏見は全くない方は、本当の意味で極右と呼べない。
コメント
“『政治家の裏事情』” への2件のフィードバック
神職です。
今日このブログを発見しました。
面白そうなので、ちょこちょこ閲覧させて頂きますね~。
@kotetsu様、コメントをありがとうございます。神職にご覧いただくのはある意味でちょっと怖いですが、これからも拙ブログをよろしくお願い致します。