今月の初旬にイギリスでエリザベス女王の即位60周年を祝った。二日間の祭日は特別に設けられたし、ロンドンを始め、全国にパーティーなどが開催された。ロンドンのイベントには100万人以上のイギリス人が参加したそうだ。陸軍、海軍、空軍も参加して、コンサートと大きな花火大会もあった。10年前の50周年記念も、35年前の25周年記念も同じように祝われた。
他方、日本で天皇陛下の即位25周年を祝う為にこのようなことが催されるはずはない。特に自衛隊が参加するパレードはないだろう。
では、イギリスで王室は日本の皇室より尊敬されるか。そうではない。
イギリスで、王室を廃止するべきと主張する新聞などは少なくないし、皇太子を強く批判する記事などは多い。(女王を批判する記事は少ないが、他の王族の人を批判することは多い。)
イギリスの社会の中の王室の位置と日本の社会の中の皇室の位置が異なる。単純に「イギリスでより権威を持つ」とか「日本でより尊敬される」などとは言い切れない。このような違いを簡単に説明することはできない。それより詳細をいちいち明かして、全体像を把握するしかない。
この点が異文化の間の誤解の原因になるかと思う。つまり、新しく経験した文化を、自分の文化と同じであることを出発点として、発見する違いをこの絵に組み入れる。しかし、新しく経験した文化が根本的に馴染みな文化と異なれば、このように部分的に修正しても、正しく理解できない。