「神社」と「神」の英訳

6月25日付の『神社新報』には、英訳についての記事が載っている。式年遷宮を控えて、伊勢の神宮が適切な英訳を考えていたそうだが、伊勢の神宮を「Shinto Temple」と訳すと報道された。この報道が騒ぎを起こしたそうだ。「Temple」は英語で仏教のお寺の訳になるので、伊勢の神宮には仏教の要素があることを示すと誤解した人がいたようだ。実は、英語でTempleは広く使われている。多神教であれば、「temple」を使ってもいいと言えるので、神宮を「Shinto Temple」と呼んでも差し支えないと思う。

神道の人が「shrine」には聖人の遺骨が安置される建物を指すと言うが、私にはそういうニュアンスはない。強いて言えば、「shrine」がその場には、他の場よりいる存在を祀る雰囲気だ。だから、キリスト教のGodを、shrineで祀らない。なぜなら、どこでもいる存在だからだ。一方、聖人などが特定な場所と縁があるので、shrineで祀る。聖人の遺骨が安置される場所は、特別な縁の一つの例に過ぎない。だから、神社をshrineと訳しても、私には違和感は全くない。

しかし、今の神宮の狙いは、神社をそのままjinjaとして訳してもらうことだそうだ。これももちろん悪くない。神道はもうShintoとして訳されるので、Shintoの聖なる区域をjinjaというパターンは、英語圏の人には難しくないだろう。ただし、shrineでもtempleでもいいとも思うし、説明する時には必ずJinja is the word for a Shinto templeと説明するに違いない。でも、神道の神社の特徴を思わせるので、利点もある。

他方、神をkamiとして訳してもらうのは大変重要だと思う。Godは、神と大きく異なるので、誤解を招く。Spiritという言葉もあるが、これもちょっと違う。だから、kamiをそのまま表記したほうがいいと私は思う。実は、このやり方はもう普及していると思うので、ちょうども一つの言葉の普及と取り組んでもいい状態になっただろう。

「「神社」と「神」の英訳」への4件のフィードバック

  1. Godと神が大きく異なるなんてはじめてききました。
    どのように違いがあるのでしょうか?

    PS.新しいブログのデザインはとてもいいですね!

  2. kaz様、コメントをありがとうございます。Godと神の違いは、ブログの投稿に相当する内容ですので、後日に説明します。

    改装を評価してくださって、誠にありがとうございます。

  3. 高校時代、神道の授業がありました。その授業の先生も「神とGodは別のものです」と言われていたことを思い出しました。RPGではAD&Dの『Deities & Demigods』のように「deity」も見かけるので、アブラハムの宗教の場合が「God」なのかなぁとも漠然と思っていました。
    「god」と「deity」にもニュアンスの違いのようなものがあるのでしょうか?

  4. 鮎方様、コメントをありがとうございます。「god」と「deity」のニュアンスも違います。投稿を書かなければなりません。

    ところで、『Deities & Demigods』で天照大神は25ばかりでしたね。天照大神を崇敬するpaladinのキャラクターも私は作りました。日本の興味を持つようになった原因の一つだったのかな。(そのキャラをどれほど実にゲームに登場したか覚えられませんけれど。作っただけ可能性もあります。)

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