ヒッグズ粒子

今日ヒッグス粒子の発見(かもしれない)が発表された。粒子物理学の分野で、かなり重要で待ちに待った発表だ。日本のメディアに大きく取り上げられているようだが、イギリスのメディアもそうだ。殆どの記事で「意味がよく分からないが、重要だそうだ」のような内容があって、「物理学者の説明を求めよう」などもある。これは面白いと思う。この発表の内容も、なぜ重要であるかも分からなくても、報道する。

本当に重要だ。なぜなら、物理学で宇宙の全てを描写する理論があるが、この理論によるとヒッグズ粒子が存在するそうだからだ。つまり、探してもヒッグズ粒子が見つからなかったら、理論には根本的な問題があると言える。そのような結果は、物理学者にとっては大変喜ばしい。どうしてかというと、現存する理論には根本的な問題があれば、真新しい理論が必要になるし、その新しい理論を発想する科学者がアインシュタインほど有名になるからだ。つまり、現存の理論には問題があればこそ科学が飛躍的に進歩できる。あいにく、今日の発表で理論の通りのヒッグズ粒子に見えるが、まだ確認は必要だそうだから、大きな発見の可能性がまだ残っている。

発見の内容の説明はそれほど簡単ではない。ヒッグズ粒子は重量の原因だと言えるが、その絡繰りは説明し難いし、私が正しく把握するかどうかも分からないので、説明しようとしない。

これからの数ヶ月で私が希望する発表は、「発見した粒子の要素は、予測したヒッグズと重要な点で異なる」ということだ。そうでれば、新しい物理学が待つ。


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