駒形神社

境内の入り口から拝殿が見える駒形神社{こまがたじんじゃ}は、陸中一宮だ。月曜日に岩手県への旅行の一環としてお参りした。被災地復興祈願祭を執り行ってもらったが、神事はいつもの通りだったので、詳しく書かない。

神事が終わったら、神職とちょっとお話した。駒形神社は海岸から遠いので、津波の被害はなかったそうだが、岩手県南部では地震は強かったので、地震で被害を受けたと言う。建物が壊れて、三千万円の被害額になったそうだ。私の奉納は微量でありながら貢献できればと思う。神主によると、被災地以外のところから人が行ったら、嬉しいそうだ。応援されていることを感じるからだという。だから、被災地へ行くこと自体には意味があるようだ。私は、まだ沿岸部に行ったことはないが、もうすぐ行ったらいいかと思う。神主によると、震災から一年半あが経って、被災者がやっと前向きになっているそうだ。ショックなどが和らいで、現状と直面して前進する方法を探っているそうだ。だから、今こそ応援が必要になる。支援の必要性が減るとはいえ、応援が益々重要になるのではないか。だから、私がまた東北旅行を計画したいと思う。

拝殿に付いた注連縄と神社の名称駒形神社の御祭神は、天照大御神{あまてらすおおみかみ}天常立尊{あめのとこたちのみこと}國狭立尊{くにのさたちのみこと}吾勝尊{あかつのみこと}置瀬尊{おきせのみこと}彦火尊{ひこほのみこと}の六柱だ。社伝によると、鎮座は五世紀だったそうだし、「コマ」が朝鮮半島の高句麗と関連するそうだ。狛犬の「コマ」も朝鮮半島を指すので、神道には珍しい現象ではない。初頭には、朝鮮半島からの渡来人の神社だった可能性もあるだろう。坂上田村麻呂以来武家からの崇敬が篤かったそうだが、馬との関連から、現在一番有名であるのは、交通安全なのようだ。ご祈祷の受付で交通安全の幟は少なくとも数十枚が飾られ、交通安全祈願祭の専用申込書も備えられている。

神社には長い歴史があるものの、拝殿は新しい。しおりの年表によると、平成15年に造営されたそうだから、私が日本に来た年の建物だ。神社に新しい拝殿などには、妙な違和感がある。伊勢の神宮を考えれば、実は新しい建物は本来の姿だが、殆どの神社で少なくとも数十年の建物だから、もう少し古いところに慣れてきたと思う。神道は古くて新しいと言われるが、まだ「新し過ぎる」と感じてしまう。もちろん、時が経つと古くなるが、新しいものを軽蔑するべきではない。この直感も考えたいと思う。

それでも、いい神社だった。境内が公園と隣接するので、環境もいいし、人の態度もいい。実は、神職に「水沢に移住しませんか」と言われた。もちろん、周辺の活気を祈るのは当然だが、いい印象を受けた。ご参拝をお勧めする。