このたび、私がNatureを20年間読み続けてきたことになった。日本も、世界も、深刻な問題に直面していることが明らかになった。
それは、些細な領土問題ではない。気候変化だ。
領土問題の最悪の場合を考えよう。竹島と北方領土で、何も変わらない。実行支配はもう韓国やロシアに振るわれている。尖閣諸島の場合、変化があるが、方針として島には何もしないし、領海にも活動を制限するようだ。中国の領土や領海になったら、国民の生活が本当に打撃を受けるか。それに、一般の国民が気づくか。
一方、気候変化の最悪の場合を考えよう。それは、30年間以内東京の大部分が海に沈んで、山林が一気に枯れることだ。水稲の耕作も無理になる可能性はなくはない。生活が打撃を受けると言えよう。
もちろん、最悪の場合は確率が一番高い可能性ではない。30年間以内東京が沈むために、グリーンランドや南極大陸の氷が予想より早く融ける必要があろう。同じように、尖閣諸島が中国の領土になる可能性も極めて低い。日本だけではない、台湾もアメリカも反対するからだ。それでも、最悪の場合に配慮して今の方針を選ぶべきだろう。
それでも、選挙で領土問題が唱えられたのに、気候変化はほとんどなかった。むしろ、逆効果がある「脱原発」が焦点になった。
もちろん、個人レベルで何をしても、効果は全くない。絶望的だ。