急務:気候変動対策

この急務は典型的な急務だ。今取り組まななければ、真由喜が死ぬ前に文明が崩壊する恐れがある。

それは大げさではない。気候変動の影響を考えたら、文明崩壊の程度に至る可能性は十分ある。確かに人間は、目の前に危機が現れたら、びっくりするほど対策を発想するが、すぐに真剣な取り組みを始めないと、何の対策でもが多くの人の人生を台無しにする可能性が高くなる。東京の23区の避難が必要となる可能性があるし、日本が食料を輸入できなくなる可能性もある。

しかし、一つの国が一方的に問題を解決できない。日本が温室効果ガスの排出量をゼロにしても、アメリカや中国が激減しない限り気候変動が最後まで達成する。ただし、日本が必要な対策を取ったら、他の国を説得するのがより簡単になるし、問題をちょっと緩和する。それは足りないので、今から変動が起こったときの対策を容易するべきだ。例えば、海面が2メートル上昇したら危うくなる地区にはもう新築を禁止して、土地を買い取る方針を導入することはいいだろう。文化財があれば、防潮堤を企てるべきだ。日本の新しい気候に相応しい農業を試みるのもよい。

今から対策を決定して実施し始めたら、人の自由を侵さずに済める可能性はまだあるだろう。強制的に引っ越させることなく浸水する土地の住民を移住させることはできるし、職業の変更も必要であれば、時間をもってさせることもできる。変更に急激に生活を合わせるのは大変だが、数年間があれば、人間はそういうことができる。

現実を見つめれば、問題を完全に回避できる可能性は極めて低いが、被害を最低限に抑えることはまだできる。でも、それができる期間も行き過ぎつつある。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: