新しいパソコンのバックアップ

先日、バックアップから新しいパソコンへ前のファイルを移す作業の所要時間について書いたが、結局12時間ぐらいがかかった。だから、昨日も今日も新しいパソコンは使えた。しかし、一つの問題があった。前のパソコンはアップルのMacで、OSは10.6だった。新しいパソコンもMacで、OSが10.8になった。それ自体はいいことだ。そして、バックアップは、アップルのタイムマシーンを使って、アップルのTime Capsuleも使った。つまり、アップルの製品ばかりだから、問題なしに進む可能性は高かった。

実は、だいたいそうだった。新しいパソコンへファイルを移す作業が自動的に進んだし、パソコンをすぐに私の希望の通りに使えるようになった。ただし、一つの問題があった。2009年からバックアップを認知していなかった。OSの機能を使ってデータなどをバックアップから移せば、そのバックアップを自動的に新しいパソコンのバックアップに設定するはずだ。ウェブ上の説明を読んだら、そう書いてあるところは殆どだ。しかし、何かの問題が発生したようだ。新設定の途中で、ゆり子のパソコンがバックアップを行おうとしたが、失敗に終わった。それがTime Capsuleに何かの問題を起こしたのだろう。原因はともかく、過去のバックアップを見えなくなった。

この状況は好ましくないので、解決方法を探した。Macに新しいハードディスクなどを搭載すれば、同じような問題が発生するようだし、OS10.7か10.8で、解決方法があるそうだ。ここで、解決方法を説明する。私のOS10.8のパソコンで効いたが、10.7にも効くそうだ。10.6以下には使えない。なぜなら、主役になるtmutilというソフトは、10.7以上のソフトだからだ。そして、この解決方法にはターミナルは大活躍だ。ターミナルの使い方が全く分からない方は、慎重に進むべきだ。Finderに、パソコンを使えない状態にしないような安全措置は多いが、ターミナルには一切ない。一文字の間違いでとんでもない結果を起こす恐れがある。一方、ターミナルの素人でもできる作業だ。難しくない。

まず、ユティリティに入っているターミナルのソフトを開ける。ただ何かを入力するウィンドーだ。まず、使うソフトの説明書を見よう。

man tmutil

私のパソコンで英語で表示されるが、日本語に設定しても英語だろうかと思う。読めない場合は、この説明に頼るしかないが、できれば。ウェブでも読めるので、翻訳してもらえるだろう。ただし、グーグルなどの翻訳を慎重に使うべきだ。

そして、タイムマシーンの設定を開ける。問題が発生したら、ここで使用ディスクは未設定なはずだ。前に使ったディスクに設定して、そして速やかに自動バックアップをオフにする。自動バックアップが始まったら、大変なことになる。

ターミナルに戻って、下記のコマンドを使う。

tmutil destinationinfo

ここで、ややこしい情報が出てくるが、一部は下記の通りであるはずだ。

afp://user:password@url/name

urlはディスクの住所で、userとpasswordは自分の身分証明書のようだ。nameは、ディスクのパソコン上で現れる表記だ。この情報は重要だから、コピーして、どこかで保存する。内容を分かる必要はない。ところで、パスワードが分からなかったら、それは問題だ。名前は自動的だが、パスワードはパソコンに保存されている場合もあるが、保存されていない場合もある。パスワードが問題になったら、Macがよく分かる人に聞くのだ。

では、ファインダーでもこの使ったディスクは見える。ディスクのなかには、何何.sparsebundleというファイルがある。ここでMacintosh.sparsebundleとするが、自分のパソコンで見える名前を着かなければならない。これはバックアップだ。ダッブルクリックして、開ける。ディスクとして現れるが、ディスクのなかにはBackups.backupdbというフォルダーがあって、その中にパソコンのバックパックがある。ディスクには名前があるが、ここでTime Machineとする。自分のパソコンでも名前を使わなければならない。Backups.backupdbのなかのバックアップにも名前があるが、ここでMacintoshとする。これも実際の名前と入れ替えなければならない。

これで、準備はできている。ターミナルに行って、下記のコマンドにする。

sudo tmutil setdestination "Volumes/Time Machine"

ここでパスワードが必要となる。次に

sudo tmutil associatedisk -a "/Volumes/Macintosh HD" "/Volumes/Time Machine/Backups.backupdb/Macintosh/Latest/Macintosh HD/"

ここでもパスワードは必要だ。そして、最後の設定だ。まず、ファインダーでTime Machineの隣の三角を押して、ディスクを取り外す。物理的なディスクではないので、何も出てこないが、パソコンから消える。そして、次のコマンド。

sudo tmutil inheritbackup "/Volumes/name/Macintosh.sparsebundle"

nameは、最初に登録した外付けハードディスクの名前だ。

これで、完成だ。テストとして、

tmutil latestbackup

エラーではない限り、成功だと思える。これには数秒しかかからない。より本格的なチェックとして、下記のコマンドを使えよう。しかし、数十分がかかる。

tmutil compare

最後に、下記のような結果がでる。

-------------------------------------
Added: 19.7K
Removed: 630B
Changed: 51.2M

成功であれば、この数字がハードディスクの要領を大きく下回る。そして、Changedの場所で0かAddedとRemovedより遥かに低い数字であれば、別のパソコンのバックアップとつながった可能性があるので、もう一回確認するべきだ。ところで、Bはバイトで、Kはキロバイト、すなわち1000バイト、Mはメガバイト、すなわち100万バイト、そしてGはギガバイト、すなわち10億バイトで、そしてTはテラバイト、すなわち1兆バイト。Tが出れば、問題がある可能性は高い。

問題はなさそうであれば、

tmutil startbackup

で、バックアップできる。このバックアップが終わったら、自動バックアップを再会する。

これで、バックアップの問題は解決だが、バックアップする前にTime Machineを開けなければならない。パソコンを再起動する度にしたくなければ、もう一つの設定は必要だ。

ユティリティの中のAppleScript Editorを開ける。それで、下記のようにタイプする。

try
mount volume "afp://user:password@url/name/"
end try
do shell script "hdiutil attach /Volumes/name/Macintosh.sparsebundle"

もちろん、自分のパソコンでも名前を使わなければならない。入力したら、Time Machineとnameを取り外して、Runのボタンを押す。そうすると、両方がまた開けるはずだ。成功なら、ファイルのExport(書き出す)でアプリケーションとして保存する。環境設定のユーザーの所をあけて、保存したアプリケーションをログインアイテムのところへドラッグしたら、再起動するときに自動的に開ける。

この説明を読んでも全く分からなければ、使わないようにお願いする。しかし、「なるほど、このようなコマンドだ」などと思ったら、十分気をつけながら使ったら、役に立てば何よりだ。ただし、問題が発生すれば、私は一切責任を負わない。心配であれば、パソコンもバックアップに使ったディスクを一緒にマックストアへ運んで、ストアの店員に直してもらったほうがいい。


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