昨日の夕食の食卓で、前代未聞な現象があった。食べ物はパスタカルボナラだったが、真由喜が食べ始めたら、すぐに叫びだした。それは珍しくないが、内容は驚いた。
「美味しい!世界一美味しい!世界一一番美味しい!」
そして、黙々食べて、お変わりして、それも全部ぺろっと食べた。食べながら、何回も美味しさを強調した。ゆり子も私も感動した。幸い、ゆり子の手作り料理だったし、真由喜がレストランで食べたがるメニューと挑戦したので、受け入れてもらうことは嬉しかった。真由喜は食事に関心を表すこと自体は珍しいが、ゆり子の料理を美味しそうに評価することは極めて異例だった。
後で、私もゆり子も同じことを思い浮かんだ。可能性は二つある。
一つは、真由喜は食事を美味しく思って、つい本音を表した可能性だ。真由喜はまだ5歳だから、この可能性は高い。ちょっと大げさな表現を素直に使うことも、幼児には相応しい。
もう一つは、真由喜がゆり子の悩みに気づいて、ゆり子を嬉しくするために喜ぶ振りした。「美味しい」と言いながら、特に美味しく思わないパスタを沢山食べてくれた。5歳でこれほど企めるかは疑わしいが、私もゆり子も真由喜の場合、可能性があると思った。しかし、そうであっても、大変嬉しいことです。ゆり子を嬉しくするために自発的に頑張る証拠だし、他人の気持ちを大切にして、自分の直感をちょっと抑えた行動になるからだ。もちろん、5歳でそうする可能性は低いだろうから、真由喜が本当に喜んで食べてくれた可能性は高いと思う。
どちらにせよ、嬉しい出来事だった。