家族で雛祭りを祝った。
真由喜と相談して、大規模なお出かけはしたくなかったそうだったので、近所の用事を住ませて、そして買い物でペロキャンディと雛祭りのケーキを買うことにした。真由喜は、自分の自転車で行きたがったが、冬の間にあまり乗らなかったので賛成だった。自転車置き場に付いたら、ヘルメットをかぶるように私は言った。
「嫌だ」と真由喜が答えた。
「ヘルメットなしに乗るのは危ないよ。」
「かぶりたくない。」
「かぶらなければ、自転車に乗らせないよ。安全のことだから、決断は変わらない。」と断固に答えたら、真由喜が反発した。それから、30分間ぐずったり、泣いたり、ヘルメットを隠したりしたが、そのあげく、ヘルメットをかぶった状態でスーパーへ向かった。そして、機嫌は悪くなかった。最初はまだちょっとむっとしたが、スーパーに着いたら、もうご機嫌だった。買い物を楽しそうにして、ちょっと自分のイメージ通りにならなかったところも問題にしなかった。
そして、スーパーを出て、ケーキ屋さんに向かった。真由喜が自転車に行って、乗った。
ヘルメットえおかごから取り出して、自分でかぶって、ご機嫌で出発した。
私もゆり子も感動した。ケーキ屋さんの後で同じだった。真由喜が自分でヘルメットをかぶった。
やはり、その30分は時間の無駄ではなかった。真由喜が本当の意味で納得してくれたのは明らかになった。
ところで、ケーキ屋さんで一番大きい三段飾りのケーキを選んだ。美味しかったが。