この世は、像の人形

今日真由喜の面倒を見て、日本舞踊のお稽古に連れて行った。その道の途中で、真由喜が急に話を始めた。

「この町はね、像さんの人形だよ。人もお店も会社も、全て象さんの人形だ。象さんはね、まず空を開けて、お店などを置く。このタワーはカラオケとか、これは洋服屋さんとか、ここはパン屋さんなど。そして、一番人気な人形は、真由喜だ。真由喜人形は一つしかない。一つで売り切れになったので、毎回じゃん拳で遊ぶ像を決めるんだ。

象さんはね、三つ子だ。女の子は一人、男の子は二人。真由喜と同じ誕生日だが、一つ下。だからまだ年中さんだ。そして、今は冬休みだから、まだまだ年中さんだ。四階建ての一軒家に住むので、この人形はおもちゃ部屋にある。女の子の名前はMilly。日本だが、英語で書く。あそこのホテルの看板のように。そして、男の子の一人は、たまきという。もう一人は、にはら。名字はひなさわ。」

感動した。真由喜が自発的に話を発想したし、積極的に展開した。自分を一番人気の人形にするのは幼児らしいし。たぶん、自分の人形遊びから連想されただろう。

ところで、お稽古で二時間弱を待って(プリキュアの塗り絵やお猿さんの話のお絵描きをしながら)、そして上手に踊った。まだ続けそうだ。


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