適切な対応

4月15日付けの『神社新報』には、認知症についての研修会についての記事がある。研修会の内容は、社頭でどう対応すればいいかということだったそうだ。このような研修会を高く評価する。認知症だけではなく、幅広い状況について開いた方がよいとも思う。それに、神社に限らないことも望ましい。

前提として、多様な人が気軽に参加することを目指しているにしよう。自分と異なる人を排除したければ、それは難しくない。しかし、歓迎するのは難しい。なぜなら、異なる人の立場を想像することさえ難しいからだ。自分と異なるので、すぐに分からない。だから、歓迎しようとしても、間違えてより入りにくくすることは少なくない。例えば、目が不自由な方が安心して参拝できるようにするために、どうすればよいだろう。もちろん、文字の案内板は役に立たない。ある程度、相手が分かるのは否めない。しかし、何が役に立つかといえば、私は分からない。目が不自由な人は、世界で行動する方法があるはずだから、その方法にすぐに使える装置は適切だ。ただ、その方法を把握するために、目が不自由な人と話さなければならない。

これは障害に限らない。男性世界に女性を歓迎する方法も同じように難しい。この場合、能力は関係ない。男性と女性は同じだからだ。しかし、社会的な背景などは違うので、男性にやり易いことは、女性には到底無理である場合もある。「なんとかしたらいいだろう」と言っても、女性にはこの「なんとか」はあり得ない行動であれば、何も進歩につながらない。

だから、このような対話を行うのは極めて重要だと思う。


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