今、一般の市民には宇宙へ行く自由はない。宇宙に住む自由もない。法律で禁じられているわけはないが、事実上できない。
これは、重要な自由ではないと思われるだろう。しかし、ただ20年前に気軽に遠い国の人と顔を見ながらおしゃべりすることはできなかったが、今になったらそれは重要な自由になって、なるべく普及しようとしている。一般の人が自分の理由のために宇宙に行けたら、どのような成果があるかは予想できないが、人類の更なる発展を咲かせるに違いない。
しかし、民間の企業はゼロからできるとは思い難い。Virgin Galacticがちょっと宇宙に入る数十分の旅を提供するし、SpaceXがISSへの物資運輸を担っているが、人間が宇宙に移住することはまだ程遠いようだ。だから、自由を増すために、国家も関わって、促進するべきだろう。
今のところ、数十分を宇宙で過ごすために、2千万円がかかるそうだ。つまり、一般の市民には無理だ。宇宙に行くことは、定額になるとは思えないが、移住であれば、4人家族が1億円で移住できれば、富裕層だけではなく、高収入の一般人にも可能になるだろう。そして、企業にも、理由があれば宇宙で活躍することも可能になる。そして、そのレベルに値段が下がれば、市場の普通の働きでさらに下がると思える。だから、国家が最初に需要を保障したり、広く利用できる形を要求したりしたら、しばらくしてから民間のビジネスになる。
宇宙に移住することは、今まで誰もできなかったことであるからこそ、国家に可能にする宿命がある。もう可能であることは、国家が妨げなければ充分だろうが、新しい可能性を実現することに、インフラを提供するための投資は必要だし、まだ商売にならない可能性であれば、民間に委ねられない。私の見解は、国家が人生の目標に関与するべきではないが、だからといって国家はほぼ不要なわけではない。国家には、大きな計画を実現する義務はまだまたある。