歯の妖精

イギリスで伝説がある。それは、子供の乳歯が落ちると、枕の下に置くべきだ。そうすれば、寝ている間に歯の妖精がきて、歯を持ち帰る。歯の代わりにお小遣いを置いてくれるという話。イギリスで誰でも知っていると思う。

真由喜は、乳歯が落ちる年齢に達した。(子供の成長は早いよね。)イギリス人でもいるので、この話を教えた。落歯を枕の下に入れて、寝た。

翌朝、私とほぼ同時に目覚めた。

「ダディー、見よう!」と枕を外した。100円玉が現れた。

「本当だった!ただの話だと思った!本当にお小遣いがもらった!」と相当喜んだ真由喜。

私の気持ちはちょっと複雑だった。一方、真由喜が大変喜んだし、イギリスの子供の文化の重要な一部も体験した。それは良いことだ。他方、枕の下で乳歯と小銭を交換したのは、もちろん私だった。歯の妖精はただの話だ。つまり、嘘ついた。クリスマスには、靴下の中にサンタさんからのプレゼントも上げるが、それもちょっと悩むことだ。

とりあえず、はっきり「歯の妖精はいるよ」と言わない。真由喜はそう思うが、次回かその次の歯で、他の説明を考えるように促すかもしれない。この周辺の問題は本当に悩ましい。伝統文化を体験させたいし、喜ばせたいが嘘つきたくない。子育ては大変だよね。