企業の規模と規則

今日書きたいことは、10月に参加させていただいた城内先生の政治資金パーティで聞いたコメントから発生した。城内先生が、挨拶の演説で大企業の必要性も、零細企業の必要性も強調して、それにその企業に適した規則の必要性も訴えた。私はまさしくその通りであると思うので、ここでちょっと考察したいのだ。

最初に考えれば、規則を変える必要はないと思われるだろう。公平な制度を設定するために、誰にも同じ基準を設けるのは適切なのではないか。しかし、そうではない。個人的な例を挙げたら、髭を3センチ以上伸ばす条件は男性でも女性でも同じであれば、公平ではない。成人の男性には、数週間があれば何もせずに満たせるが、女性はそもそも無理。企業の規則も同じだ。例えば、企業の重要な決断には三人の賛成が必要であるとする規則は、一人営業の零細企業には無理だ。企業に関係する三人はいないからだ。

このように明らかな問題はもう規則で配慮されていると思うし、その事実を評価する。でも、他の例はいかがだろうか。

例えば、最初の用意にはかなりの努力は必要であるが、用意できたら個別の使用は簡単であることを考えよう。例えば、商品に特別な印を刷る義務はそうだ。印刷機の用意にはかなりの資金も時間も必要だが、一つの商品に刷るのは些細なことだ。大規模な企業で、その資金や努力は、数百万個の商品の価格でまかなえるが、小規模な企業であれば一個当たりの付加価格が高くなる。これはよく知られている現象だ。生産でも最初の資金が多数の商品で賄えれば、商品の一個当たりのコストが減少する。このような物理的なことは規則で変更できないが、規則で重ねない方がよい。つまり、大企業にこのような印を義務づけても良いが、小規模な企業に免除するべきだ。

そして、管理の問題もある。大企業で監事や監査役は必要だ。しかし、3人の企業で正式的な監査役は不要だ。3人であれば、だれでも企業の活動を把握するので、特に「監査」と言われる人は必要ない。同じように商品の安全性を保障するために、大企業で専門的な機関は必要だが、小規模であれば事業主が自分で監督できるので、特別に設けなくてもよい。このような専門職に準じる措置を義務つければ、企業のコストが増すし、設立が難しくなる。もちろん、安全性の基準は企業の規模に関わらず同じであるべきだが、その保障のための措置の形は当然違う。

規則の形に気をつけて、零細企業に更なる不利を強いないように気をつける。ただし、大企業には本能的な有利がある。規模を問わずに競争力を同等にしたければ、大企業に不利を与えるべきだ。つまり、最低限は規則の負担は企業の規模に合わせることだ。規則の負担で更なる不利はないようにする。しかし、競争を平等で公平にするために、大企業に不利を与えるべきだ。自然な有利があるからだ。

この政策は必要だと思うが、大変慎重に考えるべきだ。個人に平等のために不利を与えるわけにはいかないが、企業は個人ではないので、このような措置は許せる。それでも、努力に応えて罰を与えるかのように見えるので、零細企業の競争力を保つ目的を超えないように気をつけなければならない。具体的な政策は今のところ持っていないが、零細企業を大企業の力から守る措置の必要性を感じる。その理由は、もちろん自由を保護するためである。自由との関連性を後日に説明する。


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