靖国神社の鎮霊社の行方

先日の安倍首相の靖国神社の鎮霊社への参拝で、この神社が注目を浴びたと言えよう。これからどうなるだろう。ここで、私の希望が述べたいのだ。

先ず、鎮霊社への参拝が靖国参拝の一部であることは恒例になってほしい。伊勢の神宮で先ず外宮に参拝して、そして内宮に参拝するように、靖国神社でまず本殿に参拝して、そして鎮霊社に参拝する過程が定番になれば良い。特に、靖国神社へ参拝する国会議員や閣僚が安倍首相の前例に倣ってそうしてほしい。これが靖国参拝の一部になったら、一般市民が戦争で死ぬことは忘れないので、戦争を美化する傾向が抑えられるだろう。

そして、鎮霊社の再建もしてほしい。現在の鎮霊社は小さな祠なので、正式参拝するのは難しい。昇殿参拝は物理的に無理だと思う。だから、本殿、幣殿、拝殿の形で少なくとも百数人が参拝できる形は見たい。このようなことは参拝をやり易くするだけではない、一般市民の犠牲者の重要性をより強調する。つまり、実践的な意味だけではなく、象徴的な意味もある。

もちろん、このような立て替えにかなりな費用が必要だし、政府が支援するわけにはいかない。政教分離は、戦争の犠牲者を祀る神社にも及ぶからだ。だから、一般市民を祀る神社の立て替えのために、一般市民から浄財を集めなければならない。このような運動があったら、靖国神社が連想させる事実もちょっと変わると思えるし、靖国神社を肯定的に思う日本人も増えるかもしれない。そのような運動があったら、私は寄付すると思う。戦死した一般市民や日本軍によって殺された人々を慰霊して覚えるのはとても重要だ。戦争の悲劇や惨禍をきちんと分かるために、そうするしかない。(イギリスには、鎮霊社に相当する施設はないと思うが、あるべきだ。)

最後に、靖国神社の本殿には名簿がある。時々訴訟の対象になるが、戦死者の名前がちゃんと記録されている。鎮霊社には名簿はないので、作ってほしい。そして、鎮霊社の本殿の後ろに名簿を閲覧できる施設も良い。もちろん、世界中の全ての戦死者を名簿に記載するのは無理だから、最初にそうしなくても良い。最初の段階として、日本人の犠牲者と日本軍に殺された戦死者を名簿に記載したら良いのではないか。日本人の犠牲者と言えば、原爆でなくなった人の名簿はもう広島で存在しているので、それをベースにできる。同じような記録は地方毎に存在するかと思うので、祖力すれば可能だと思う。

日本軍に殺された人の名簿はもう少し難しい。先ずは、アメリカ人やイギリス人、つまり大東亜戦争で敵だったが今仲間になった国の犠牲者を記載する。そして、日清戦争や日露戦争の歴史的な戦争のロシア人や台湾人を記載する。韓国や中国の犠牲者を記載するために、その国の政府の協力が必要となると思うが、それは良いことだ。韓国政府が靖国神社の摂社の名簿と協力すれば、靖国神社をただ単に軍事主義を賛美する施設として扱えなくなる。外交的な問題が穏和する。

名簿があれば、鎮霊社で戦争の惨禍を把握できるようになる。犠牲者には名前と顔があれば、共感が湧いてくるからだ。靖国神社にはこのような施設が会ったら、本当に靖国を祈り、平和を祈る神社になると私は思う。