このブログで本格的な自由を確保ための措置についてよく書くが、この投稿でその優先順位についてちょっと論じたいと思う。
このブログで掲げた措置を実現するために、努力も時間も必要だ。ここで論じるだけたし、その上毎日投稿をアップするので同時に数多くの措置を提唱することはできる。しかし、卓上の理論に留まらずに現実に移したいことだから、それに必要な条件を考えなければならない。
法律を改正することは必要であるのは明らかだから、第一の条件は国会の同意。だから、それがあることをこの投稿の前提とする。
そして、審議の時間と採決のスケジュールにも限度があるし、緊急なことも、国の運営を維持するための予算案などのこともあるので、一気に全て実現できるわけはない。その上、国家がとれる措置が完成されても、実現にはまだまだ時間がかかることは多い。明らかな例として、教育関係の政策を挙げよう。教育を改善しても、その結果は教育を受けた児童生徒が社会人になる十数年後のことだ。
予算も関わると思われるが、実はそれは制限にならない。なぜなら、自由をなるべく拡大するのは国家の義務だから、そう出来るように予算を組んで使う。実現する形に影響を与えるが、順番には影響を与えないだろう。
それでも、もう一つの限度がある。それは、反発だ。自由を拡大することには、抽象的に反対する人は少ないが、具体的な措置を掲げれば、反発が湧いてくる。反発を乗り越えるために時間も、努力も、いわゆる政治資本も必要だ。反発は強い一つのことを実現すれば、次に人気が高いものに集中しなければならない。
だから、自由を確保する順番を決めなければならない。
まず、すぐに確保しないと機会を失う自由だ。例として、環境問題の対策を挙げよう。環境問題と取組まないと、近い将来に人の自由が厳しく限られる。
このような急務に次ぐのは、どんな措置をとっても、効果にはかなりの時間が必要とすることだ。例えば、男女平等のためにどちらの性別でも3割以上雇わなければならない措置は、設置する時点で中学校からの新卒にしか当てないので、キャリアをカバーするために50年、60年がかかる。なるべく早く出発させるべきである。
その間、すぐに確保できる自由を確保するべきだ。そうしないと、国民には実感はないので、政府は何をやっているのかという疑問が当然沸き上がる。その中で、自分にもいいことで、社会に貢献する行動を自由にするのは優先するべきだ。確かに、自分に悪影響を与える行動の自由を確保するべきだが、自分にも社会にも良いことを確保した方が重要であるのは否めないだろう。
この条件を踏まえて、自分に悪影響を与える行動を合法とする措置は、特に反発を呼び起こす措置は、低い優先順位にするべきだ。具体例として、覚醒剤や他の麻薬の合法措置を挙げよう。確かに、周りの人への悪影響はお酒と同じか低いかであるが、それでも本人に悪いし、社会的な利益は全くないので、解禁することは後方の措置になる。仮に10年間の政権が私の政策に専念したとしても、実践的に考えれば麻薬の解禁に至らないだろう。現実的に考えれば、麻薬の解禁に努力を一秒たりともすすぐべきではない。それより遥かに重要な目的があるからだ。