富岡製糸場

先日のニュースで富岡製糸場が世界文化遺産に登録される見通しとなったことは報道された。これは喜んで関係すべきことだと思う。

富岡製糸場は一応工場だから、富士山の寺院と感覚が大きく異なるが、これも日本の文化、そして世界の文化の重要な部分だ。イギリスでも、産業革命と深く関わる複数の工場などが世界文化遺産になっている。現代社会の文化は、産業革命に形成された。日本の文化も、明治時代の産業導入によって大きく変わってきて、現代日本が産まれた。富岡製糸場の日本への影響は、法隆寺と匹敵するのではないか。法隆寺は、仏教の伝来を象徴する建物だ。仏教が日本の社会や歴史に大きな影響を及ぼしたのは言うまでもない。そして、富岡製糸場は、産業革命の渡来を象徴する。産業革命も、大きな影響を及ぼした。

もちろん、大きな相違点もある。法隆寺はある意味で美術品だ。何であるかが分からなくても、見て楽しめる。一方、富岡製糸場は工場だから、何であるかは分からない限り、なぜ文化財に値するかが分からない。見に行くのは美学的な体験にはならないだろう。イギリスの産業的な世界文化遺産も同じだ。

文化は美術だけではないのは言うまでもない。だからこそ日本料理も世界無形文化遺産になっている。このように文化の多様性を認めることをもちろん高く評価する。

そして、群馬県は遠くないので、この文化遺産を見に行くだろう。