昨日、麻酔で気を失いかけた。それは麻酔の機能だろうと思う方もいるかもしれないが、そのような麻酔ではなかった。体の一部に痛みを感じないような麻酔だった。
歯科に行ってきた。予定は、親知らずを一本抜いてもらうということだったが、結局そういうことにならなかった。
時間通りに着いたので、治療の前にX線の写真は撮られた。歯を抜くために、現状が分かると良いからだと思う。そして、治療室に入って、椅子に座った。最初は、麻酔の注射を受ける。
注射で、神経が一瞬火傷のような痛みになったが、すぐに治まったので効果が現れることを待つ。
しかし、一分ぐらい待てば、頭がフワフワとなって、吐き気が湧いて、気分が悪くなった。
「すみません。気分がフワフワに・・・」
歯医者さんたちが駆けつけ、椅子を平にしてくれた。顔は真っ青だったそうだが、「聞こえますか」と何回も訊かれた。
「聞こえます」といつも答えた。気を失わなかった。
そして、血圧を測ってもらった。84だった。それは、上の数値。健康な血圧は、上の数値が120を上回って、下の数値は80程度だ。上の数値として、84は決して良くない。
結局、見守ってもらいながら、横になったままで回復を待った。血圧が上がったり下がったりしたが、結局1時間が経てば、座れるようになって、クリニックの車に乗せてもらって家まで送ってもらった。治療は行っていなかったので、無料だった。
結論として、親知らずを抜かないことにした。私の歯は丈夫の方だそうだから、大きな問題にならないだろうと推測した。ただ念のため抜いた方が良いと思ったが、麻酔への反応を踏まえたら、抜いた方が危ういと言う。そして、問題が発生して抜くことになったら、大学病院で行ってもらった方が良いとも言われた。手術の途中で問題が発生すれば、すぐに対応できる環境は重要であるからだ。
不思議なことに同じクリニックで四年前に手術を受けて、麻酔は一切問題なかった。今回、なぜこれほど問題になったのだろうか。恢復には一時間を要するのはちょっと異例だそうだから、かなり強い反応だったらしい。推測として、寝不足や疲労の影響なのではないかと思ってきた。だから、昨日早寝したが、今日の体調はまだちょっと微妙なので、無理しないつもりだ。
歯科にかなり迷惑をかけたような気がする。なぜならば、一時間椅子独占したからだ。もと、治療には30分程度がかかると予想したので、次の患者さんを待たせたのではないか。そうならば、その後の患者さんも、午後の予約はずっと乱れたかもしれない。仕方はないけれども、それでも迷惑をかけたのは事実だ。