数週間前まで「脱法ハーブ」と呼ばれた物は今「危険ドラッグ」と呼ばれるようになった。確かに呼称から窺える雰囲気が大きく違う。
「脱法ハーブ」という呼称で、「脱法」であるので、違法ではないし、逮捕される恐れはない。そして、「ハーブ」だから、安全で良い影響は期待できる存在であるはず。自然物で、多分南米の植物からエキスとしてとられたものだろう。
一方、「危険ドラッグ」は、表面で「危険」だと言われるし、「ドラッグ」は悪い物であると決まっているし、逮捕される可能性も、死んでしまう可能性も恐れるべき存在である。
この呼称の変更は、警視庁の要請に応えただろう。このような薬物を服用したり吸ったりしたら、運転が乱れになって、深刻な事故が起きることもある。一方、法律的な取り締まりは難しい。
法律の形は、禁止されていない薬物の所有や服用は違法ではないようだ。そして、化学的な性質を替えたら、薬物は禁止されていない薬物ではないので、脱法する。もちろん、危険運転をしたら、それは別な法律に基づいて犯罪となるが、薬物自体は文字通り脱法である。
危険ドラッグを違法とするために、合法の薬物を指定して、他の化学物質のすべてを違法とするしかない。なぜなら、科学で変更できることは非常に多いので、違法の範囲を指定しようとしたら、その範囲を脱出することはできる。その上、自由の立場から考えれば、禁じられていないことは許される形式は良い。許されていないことは禁じられた形式は別な選択肢だ。違いは、前者で禁じることを明記しなければならないが、後方で許すことを明記するので、後方で許される行動は少なくなることである。
だから、警察の立場から見れば、法律の変更は期待できないので、住民の意識を変えようとするしかない。このような薬物は本当に危険なので、意識が変わると良いと私は思う。