セットフォード

イギリスの滞在先はセットフォードだった。これからノーフォーク州の南端にある町で、田舎の町であると言えよう。歴史は長い。紀元前のお城の跡があると言うし、千年前のお城の跡もある。中世には、修道院や教会は極めて多かったと言うので、現在でも遺跡も中世からの教会の建物が残っている。現役の教会として働いている建物が少なくなったが、町を巧みに歩けば見応えがあるところは充分ある。

私は特に好きなのは、町の中心部からナンズブリッジズという橋までの散歩道だ。イギリスの川は日本と川と違って、コンクリートの洪水対策はない。それは、イギリスでは洪水は少ないからだ。大雨と言っても、一時間の10ミリ程度だから、日本のような氾濫はない。だから、自然体の小川は多いし、川沿いに家が建てられることも多い。この散歩道にも家が並立するが、柳などの木々も多いし、川には鴨やアヒルが棲んでいる。景色は良いし、雰囲気も大変リラックスしている。

他の好きなところはセットフォードプライオリーという修道院の遺跡だ。五百年前にイギリスの修道院のすべては廃止されたので、遺跡として残るところは多い。セットフォードプライオリーの遺跡は、メージャーな観光地ではないので、落ち着いた雰囲気で味わえる。そして、残っている石壁などは少なくないので、修道院の原型を想像できる。楽しめるために一時間は十分だろう。城の遺跡は人工の丘や芝生に覆われている土壁しか残らないが、城が建った丘を登れば眺めは悪くない。

そして、ナンズブリッジズを超えれば、コモンというところがある。それは、市民が自由に使える敷地だったが、今は芝生や野生植物があるので、良い散歩道だ。野鳥は好きであれば、イギリスで重要な保護施設がある。それはコモンにも隣接し、ナンズブリッジズからの散歩道もある。私は特に興味を持たないが、東イギリスの典型的な野鳥も珍しい野鳥も見えるそうだ。

セットフォードのすべてを見るために一日は十分だが、泊まったらウィールハムハウスは良いだろう。事情によって、数泊したが、居心地は良いし、朝食は伝統的なイギリス料理だ。日本語はもちろんできないので、ある程度の英語は必要だ。

ところで、森で冒険できる施設も近くにある。真由喜が相当楽しめたので、ちょっと紹介する。場所はハイロッジという、ゴ・エイプという施設だ。バスでも行けるそうだが、車を借りたら簡単だ。ここでも英語は必要だが、木々の上で安全に楽しめるところだから、小学生以上の子供にはお勧めだ。

海外からの観光客は少ないので、ちょっと珍しい旅先に行きたい人には良いだろう。


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