離島の子供

数週間前だったと思うが、テレビでドキュメンタリーの一部を見た。その話題は、ある離島から最後の子供が出ることだった。小学生だったが、家族が別なところへ転居することにしたようだった。

そのことで、島には子供が一人も残っていない。その状態であれば、子供を持つ家族が島へ転居する可能性が極めて低くなる。島民の過半数は60歳以上だったようだから、30年以内無人島になってしまうのではないかと思える。

一般島民から見れば、これは悲劇であろう。祖先から受け継がれた生活は、自分の世代で終わるなど、遺憾に思うだろう。

しかし、子供の親の立場から考えれば、転居するしかない。子供には友達はいない。他の子供と会うことはできない。中学生になったら、別の島で学校に通うはずだから、その時に備えて新しい環境に住み着いた方が良いと思える。子供はいない環境は、子育てには良いとは言い難い。

公の立場から、共同体の立場から見れば、子供が島に残った方が良い。

私の立場から、親の立場から見れば、子供が他の子供がいる場所に育った方が良い。

この場合、親が私を公より優先しなければならないのは言うまでもなかろう。