夫婦の性

夫婦の間に性的な関係があるのは常識だろう。過去に遡ると、結婚していない人が性的な関係を結ぶと、違法だった場合も。そのような制限は、自由を縛るので、言いたくない。それでも、結婚の性的な要素を法律で反映できるのだろう。

これは極めて難しいと思う。

まず、仮に性的な関係を結ぶ義務があったら、どう定義する?一ヶ月に少なくとも一回?言うだけで、裁判所で判決できないのは明らかだ。誰が証拠を掲げる?知っているのは夫婦だけだし、罰を受けるのも夫婦だから、ただ単に何も言わない。

では、配偶者との性的な行為に同意することを原則とすればどうだろう?この法律にも前例がある。歴史を見ると、女性を襲うために使用されたので、これも良くない。

その間を取ろうとしたら、配偶者に同意する義務があるが、拒否したら無理矢理性的なことをすれば、犯罪とする制度になるだろう。だから、配偶者をレイプで訴えることはできる。しかし、それは犯罪の供述になる。配偶者として同意しなかったことを自分の言葉で認めたからだ。その訴えは嘘であれば、犯罪は変わるが、犯罪であることは変わらない。そして、被告側が「同意した」と強調すれば、どうやって証拠を出すか?結局、訴えた人は犯罪者になるが、訴えられた人は無罪になることは非常に多いはずだ。これも、明らかに良くない。

だから、夫婦の間の性的な関係は、法律に反映できないようだ。

そうならば、夫婦の関係を性的な関係と結ばないほうが良い。法律的な関係の内容は、法律で定められた内容に限るべきだ。そうではないと、法律上の条件が揃っても、不適切であると訴える人が現れて、社会問題が起こされる。裁判所で法律が定めることしか取り扱えない。

しかし、結婚には性的な性質はないと、男女のカップルに限る理由は全くない。同性愛者も結婚できる状態は望ましいと私は思うが、性的な関係はないと、誰でも結婚できる。親子でも。

一見で見れば、それは変だろうが、これまで描かれた「結婚」の内容を考えれば、それほど変ではない。この「結婚」は同居して、財産を共有して、お互いに扶養する関係だ。そのような関係は、親と大人になった子供の間に普通ではないが、変であるとは言えないだろう。兄弟の場合、さらに自然に考えられるだろう。男性同士結んでも、何も問題はない。企業を共同で興すこととそれほど変わらないが、男性同士の起業者は全く不思議ではない。

そして、自由を重視すれば、結婚を結ぶことを自由にするべきだ。結婚を結んだら義務や権利が発生することは良いが、なるべく生活を禁止しないのは原則だ。だから、結婚には性的な関係を前提としないのは良いし、相手は成年の人間である限り自由にするべきだと思う。(未成年者はダメである理由は、性的なことと全く無関係だ。結婚には性的な前提はないので、性的なことが理由にならない。未成年者には結婚に伴う責任は負えないからだ。動物などはなおさら。)でも、そうすれば、さらに考えなければならないことがある。


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