親の権利

親には法律上の権利はあるのだろうか。最初に言っておきたいのは、子供に義務を課す権利は一切ないことだ。子供が大人になったら、親に対する義務を背負うことはできるが、親子関係自体から子供の義務は生じるべきではない。無償で、感謝をもらわずに子育てすることに覚悟しないと親になるべきではない。

しかし、親には第三者に対する権利があるべき可能性はある。特に、親子関係は原則として同居の上で築かれる。だから、親にはこと一緒に住む権利があると良いし、子供には親と一緒に住む権利があると良い。子供の権利は、養育される権利の一側面であるが、親の権利は別である。

この権利は、夫婦の同居権利と同じように、会社などに対する施行されるだろう。親を潜水艦に乗せられなくなるが、それは望ましいと思う。原則として、子供と離れ離れの状況を強いる仕事は親には良くない。父親は子供と離れるのは当然だと思われることはあるが、それを当然として捉えて、強いる行為は、男女平等を多いく損なうし、子供の権利に侵害すると思う。

そして、子供の権利は刑法に影響を及ぼす。夫婦の場合、片方の犯罪には他方にある程度の責任が見做されると言えることを指摘したが、子供の場合そうではない。子供は、親から義務を背負わないからだ。だから、親が有罪と判決されても、刑務所に収容することは難しい。もちろん、子供を守るために隔離させることもあるが、子供に危険は特にない犯罪もある。

「だって、子供がいることで罰を免れるなんて、許せない」と反発する人は多いが、子供の権利を侵すかと聞いたら、答え難くなる。刑罰するために、無罪の人の権利を侵すのは原則として許せない行為だ。そうする国家は、強く批判される。例えば、北朝鮮が犯罪者の家族全員に罰を課すとしたら、それは北朝鮮の悪質の証の一つになる。しかし、この場合、変わりはない。子供に罰を与えることになる。

解決策は一つしかない。刑罰の形を一から考え直すことだ。歴史的にそれは何回もされたことだから、特に問題はない。特に刑務所の導入は、300年ぐらい前からのことだ。刑務所の代わりに社会での懲役を課すことは、子供の権利を侵害しないことは多いだろう。刑務所は、社会を特に危険な犯罪者から守るための施設としたら、子供がいても収容する。なぜなら、子供を守る必要もあるからだ。しかし、税金を納めなかった人とか詐欺師などは、社会のなかで何かの役にたつ仕事に強いることはより良いのではないか。これは明らかに別な問題で、簡単な問題ではないが、刑罰を根本的に見直すべきであると思うので、いつか考えたいと思う。

この権利は、離婚の場合も生じる。子供には親のすべてと同居する権利があるので、家庭裁判所で決めることになることは多い。しかし、それは現行の制度と変わらない。

今までの考えに基づいて、家族の全体像を次回考えたいと思う。


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