法務局での第一回の面接

昨日、法務局に行って、帰化申請の手続きを本格的に開始した。

面接は一時間に及んだが、最初は、職員がちょっと事情を聞いて、名札を見せた。「あぁ、⚪︎⚪︎さんですね。」と言って、渡された用紙を記入し始めた。

それで、日本語能力のテストを合格した。正式なテストもあるようだが、不要であると判断したそうだ。実は、面接の途中で「日本は何年ですか?日本に来る前に日本語を勉強しましたか?」と聞いたので、普通の帰化を申請する外国人より、私の日本語のレベルはちょっと高いだろう。これほどの日本語能力は全く不要であることはよく分かるので、そうかもしれない。もちろん、日本出身で日本育ちの特別永住者は私より上手だが。

日本語能力は、面接する係員が証明できるようだが、他の条件を証明するためと戸籍を作成するための書類を集めなければならない。多い。

まず、イギリスから私と兄弟の出生証明書と親の婚姻証明書を入手しなければならない。親は離婚したので、その証明書も必要だそうだ。出生証明書や婚姻証明書は、ネット上で依頼できるので、もう依頼した。離婚証明証はそれよりややこしいようなので、まだ検討中。その上、パスポートの写しと国籍証明も必要だ。パスポートが国籍証明にならない理由はよく分からないが、書類は大使館で入手できるそうだから、すぐにその手続きを開始するつもりだ。最終学歴の卒業証書の写しも必要だが、それは部屋の壁に飾られているので、すぐに入手できる。最後に、親からの「申述書」である。その内容は、家族はこの人だけである、ということだ。イギリスでは戸籍のような家族を証明する書類はないからだ。申述書の準備にも努めている。問題はないが、調整は必要であろう。この書類は全て日本語に訳しなければならない。幸い、私が訳しても良いと言われた。別な専門家に頼めば、お金がかかる。

そして、日本での書類も必要だ。ゆり子の戸籍謄本と三人の住民票はもちろん、納税証明書と年金保険料の納付証明書も必要だ。(帰化するつもりであれば滞納しないほうが良い。)双方は最近1年間の分。そして、不動産の登記事項も必要だし、銀行口座の貯金の証明も必要だ。幸い、貯金を証明するために、通帳の写しで良いそうだ。私は、管理費などは指定銀行支店から支払わなければならないので、口座を多く持っているが、主なものに限っても良いという。生計は立てられるかどうかを判断するためだから、さらに資産を持っても構わないからだろう。税金は別な話だね。事業関係で、様々な納税証明書や非課税証明書を集めなければならない。ゆり子の給与証明書も必要となる。

集める書類に加えて、記入する書類もある。親族の概要は、国内と国外に分けて記載する。ゆり子のご両親までだが、親の再婚相手と子供まで及ばないそうだ。それは合理的だが、私の場合ほっとした。再婚で得た兄弟が含まれたら、書類が大変多くなってしまう。私の履歴書も必要となる。住所と学歴、職歴、身分関係の履歴書で、イギリスでの住所を細かく書かなくても良いと言われたが、日本での住所は重要であるそうだ。そして、日本の出入国の履歴も書かなければならない。これは、誠実に書かないといけないので、パスポートを参照しながら書くつもり。整形の概要は、一ヶ月分お収入と支出、そして負債と資産。事業概要は基本的に確定申告から書き写す内容だが、「取引先」の欄もある。当分の間、空欄にしておいても良いと言われた。なぜなら、私の場合、取引先は個人の生徒さんであるので、他人の個人情報と関わるからだ。調査の段階で必要となったら、長期続いてきた生徒さんの連絡先を教えることになる可能性はある。それに加えて、家への地図と勤務先への地図は必要だ。それは現地調査のためであるので、私の場合両方は同じ場所になる。最後に、動機書がある。これは、自筆で書かなければならない。日本語能力は問題無いとはいえ、手書きは不安でたまらない。

書類だと言えないだろうが、スナップ写真も必要だ。家族風景などを移す写真だと思う。三人で登場する写真はちょっと少ないので、撮ってもらうかも。

この書類は、原則として国内は3ヶ月以内、国外は6ヶ月以内だそうだが、書類によって、それは厳しくないそうだ。例えば、出生証明は若干古くなっても構わないそうだ。情報は変わらないからだ。一方、資産の証明書は、提出する直前に用意するように指摘された。内容がよく変わるからだ。

この書類と一緒に、法務大臣への申請書を提出する。それに、帰化後の氏名を記入するが、その点で真由喜が猛烈に反発した。後日に書く。

面接には、1時間がかかった。日本語は自由であれば、そのぐらいかと思う。日本語は難しければ、より時間がかかるはずだ。今の段階の印象は、入国管理と同じだ。証明書などは必要だが、なるべく無理のない範囲で要求する。母国で存在しない書類は不要だし、時間の制限は必要な場合のみに厳しくするし、それに翻訳は申請者がしても良い。その上、ありがたいことに、母国での犯罪歴はないことを証明しなくても良いようだ。できるが、手続きは大変だそうだから、避けられて良かったと思う。一括で印象を言えば、必要な手続きをちゃんとしてもらうが、手続きで申請者を苦しめようとする意向は全くない。

書類を提出してから、6ヶ月から1年間がかかるそうだから、これから一年間以内帰化できるかな。頑張る。


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