日本に帰化したい理由の一つは日本の環境である。ここで、環境を広い意味で使っている。
先ずは、自然環境。日本の景色は非常に美しいし、動植物も豊富である。はっきりした季節の移ろいも麗しい。最初に「長期的に日本に住みたい」ことに気づいたのは、新幹線に座って、窓越しで山を過ぎ去ることを見ていた間だった。
そして、生活環境も豊かである。確かに、日本の町並みは一般に綺麗だとは言えないが、他の国はそれほど違わない。ヨーロッパには歴史的な町並みがあるが、そのような美しい地区を持つ都市も、普通な地区も持つし、醜い地区も少なくない。私が育ったマンチェスターの郊外は、綺麗な町並みを誇らなかった。一方、生活を送るための環境は豊かである。確かにそれは首都圏に住んでいるからであると言えるだろうが、帰化しても首都圏に住み続けるつもりなので、理由としての重みは変わらない。生活に必要なものは簡単に入手できるし、治安も大変良い。当たり前なことで真由喜が一人で近所の友達と一緒に遊びに行くが、イギリスでそのような行為は疑問視される。交通機関も素晴らしい。私は特に電車が好きなのだ。その理由は、子どもの頃車を持っていない家族だったので電車で旅行に行くことは多かったからだろう。車を持っても、電車は好きだった。日本の電車のほうが良いけれども。
次は食環境。生活環境の一部であるのは否めないが、日本では特筆すべきだろう。和食は美味しいし、魚介類の種類も数えられない。日本に来る前に魚嫌いだったと思ったが、日本でその美味しさに目覚めた。干物もお刺身も美味しい。もちろん、天ぷらやとんかつなどもある。その上、ラーメン、うどん、蕎麦など、焼肉や牛丼、すき焼き、しゃぶしゃぶなどもある。洋食でも、日本では美味しく食べられる。確かにイギリスなら国中のバター不足にはなり得ないが、イギリスと同じようなものばかりを食べたら意味はない。和食文化が世界無形文化遺産に登録されているので、味わうべきである。
そして、文化といえば、日本の文化も豊かである。これも魅力的な環境である。このブログをご覧になってくださる方はお分かりになると思うが、神道の文化には特に興味を持っている。しかし、神道の文化といえば、日本の文化のほとんどが連想される。神道は基盤であるかどうかはともかく、日本の文化のほとんどと深く関わっている。個人的に日本の伝統文化が好きなのだが、現代文化も魅力的だと思う。このブログのカテゴリーのひとつは「北川景子」であるので、現代文化には興味を持たないはずはない。
これほど素晴らしい国の国民になりたくなるのは、驚くべきではないだろう。