隕石対策

隕石の脅威は、最近取り上げられるようになった。これは適切だと思う。恐竜の絶滅は、隕石のわざだったことは忘れてはいけない。幸い、それほどの隕石は一億年に一回のことだから、すぐに対応しなければならないとは思わない。一方、チェリャビンスクの隕石は、人に怪我をさせたが、死者はなかったものの、年をずれて落ちたからだ。直撃したら、死者が出たに違いない。このような隕石は、数年に一回の脅威だそうだ。だから、科学者は少なくとも脅威の規模を把握するべきであると強調している。

そうするために、望遠鏡で地球の軌道の周りの小惑星を調査しなければならない。小惑星の存在と軌道を把握すれば、地球に衝突する恐れがあるかどうかへ予測できる。大きな小惑星はもう把握されているが、チェリャビンスクの隕石は10メートル程度だったと言われている。宇宙の規模を考えれば、それは微小な物体である。その規模の小惑星は把握されていない。

そして、小惑星を把握すれば、探査機を派遣できるようになる。探査機で小惑星の構造などを明白にしたら、対策をより具体的に講じられる。例えば、対策機を派遣して、小惑星の軌道を僅かに調整して、地球と衝突しないようにできる。このようなことは、対策機の重力を利用してできるそうだが、現在の技術では実現できない。試して作成しないとダメである。

このように地球に近い小惑星に対策機を派遣できるようになったら、有人宇宙船も派遣できるようになる。必要な技術は基本的に同じである。これで、人間の長距離の宇宙の中の移動の経験や技術を蓄える。

そうすれば、予想できる利益は二つ。まず、国民に限らず地球民の命や生活を守ることはできる。これは大きな利益で、見逃してはいけない。もう一つは、人間が火星まで行くことを可能とすることだ。(この考えは、最近Natureに載った記事に強調された。)月まで人間が行けたが、火星は比べ物ではない。小惑星は、月の距離と火星の距離の間にあるので、必要な経験を得るために最適である。

その上、予想できない利益も発生すると思える。小惑星の調査で未曾有の現象を発見することも可能だし、調査や対策機のために必要となる技術は別な目的のために利用される可能性もある。

最後のメリットは、この計画は一つの国ができる計画であること。火星まで直接に行くのは、もしかしてアメリカができるかと思われるが、それでも疑わしい。隕石対策は、日本が単独でできることだ。世界平和にも宇宙の平和的な開発にも貢献するので、真摯に考えるべきだと思う。


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