国籍証明書

今月上旬に法務局に行った時、帰化を申請するために集めなければならない書類のリストをもらった。戦略として、まずイギリスからの書類を集めようとしている。これにめんどくさいことはある。出生証明書はネット上で依頼できるので、それは問題ないが、離婚証明書は裁判所から取り寄せるようだから、手続きと時間がかかりそうだ。まだ裁判所から返事がこないし。

そして、国籍証明書も必要であるそうだ。パスポートはそうならない。担当者によると、それは大使館で発行してもらえるそうだった。

だから、大使館に連絡した。最初の返事は、「英国の国籍を放棄するために、イギリスと連絡してください」との内容だった。「分かったが、その前に国籍証明書が欲しい」とのメールには、返事はなかった。それで、もう一回メールした。今回、放棄は後ほどのことで、国籍証明書は少なくとも過去に発行したことがあったことを明記した。

有意義な返事がきた。過去に確かにこのような証明書を発行したが、去年から、イギリスの外務省の指導に従って、発行しなくなっているそうだ。国籍を放棄するために、イギリスの内務省と連絡するべきだそうだ。内務省のホームページなどをもう調べたが、生まれながらのイギリス人であれば、証明書は存在しない。

どうしよう。

先日は、法務局の担当者に電話した。

「去年発行しなくなったんですか。そうなんですか。では、とりあえずいいです。無理ですので、いいです。上に相談します。法務大臣が対策を決めますが、時間がかかりますのでそれを待たないほうがいいです。他の書類を集めたら、また連絡してください。」

問題解決。

もちろん、申請が法務大臣に提出される前に国籍証明書の代わりになる書類を確保しなければならないと思うが、申請の他の手続きは同時並行できるので、安心した。

これで実感したのは、日本語力の重要性だった。大使館からの役に立つ返事を数週間待っていたが、返事が来たら次の平日の電話できる時間になったら、5分以内問題を解決できた。しかし、電話でこのような問題を説明したり、答えを聞いたりすることはできなかったら、大変なことになるだろう。日本語力を正式な条件にしないほうが良いと思う。特別な事情がある場合も考えられるので、言語力を柔軟に扱うべきだ。一方、日本語は不自由であれば、帰化が難しくなるのは当然だろう。

もう一つの実感は、法務局の協力的な態度である。「必要とした書類は存在しない?では、とりあえず必要ではないね」という反応で助かった。イギリスの大使館からの返事より役に立った。

これも、帰化したい小さな理由の一つ。


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