「wish」「hope」「look forward」

英語のレッスンで、「期待する」という表現がよく出てくるが、英語への役は難しい。辞書を引けば、「expect」が出てくるが、英訳として間違っていることは多い。特に、尊敬を表しながら、相手に「expect」とは言えない。例えば、日本語は「ご活躍を期待している」としよう。「活躍」も訳しにくいが、ここで「contribution」とする。

I expect you to contribute.

これは極めて強くて、冷たくて、目上の目線である。先生が児童に言うセリフに見える。失礼ではないが、命令に近い。もちろん、いかに辞書で調べられる意味に基づくとしても、日本語の英訳として適切ではない。というより、日本語の趣旨の反対になったとも言えるだろう。では、もう一回挑戦しよう。

I wish you would contribute.

えーっと。これもダメだ。「仮に活躍してくれたらいいなと思うが、そうしてくれるはずはないよね」という印象になっている。親が子供を批判する表現である。子供は怠け者で火事に一切貢献しない場合、この表現は使える。必ずしも叶わないという意味ではないが、否定的な雰囲気は強い。wishの内容は、現実とかき離れている。ところで、そのため仮定法を使わずに

I wish you will contribute.

と言ったら、文法的な間違いになってしまう。

では、次。

I hope you will contribute.

これはやっと日本語の意味に近づいてきた。これは、貢献してもらう可能性は十分あるし、期待していることを意味するが、相手が貢献しない可能性を示唆している。だから、相手に活躍しない可能性があったら、それとも活躍しない権利を持っていれば、こ訳は適切だろう。例えば、「ご参加を期待している」と言ったら、「I hope you will attend」が適切である場合は多いだろう。しかし、期待の通りにしない可能性は示唆されるとはいえ、明らかに示唆されているので、期待を叶えないと言ったら失礼であれば、このような英訳を避けるべきだ。その場合、最後の候補になる。

I look forward to your contribution

この表現は、期待の通りになることを確信しているというニュアンスがある。だから、相手は拒否しないことを前提とする。そのようなことをするのは当たり前である場合、これは相応しい。例えば、新しく就任した人への挨拶として、この英訳は一番適切だろう。活躍しない可能性に配慮している印象は与えたくないからだ。一方、相手には拒否する権利があれば、この表現はちょっと失礼。

このような微妙な違いは英語の敬語の入門である。特に指摘したいことは、「look forward」の方が丁寧であるなどのようなことは言えない。場合によって、hopeのほうが丁寧であることは多いが、look forwardのほうが良い場合も少なくない。英語の敬語は、その傾向が強い。つまり、日本語のように「丁寧な言葉」を学んで、はい、お終い、ではない。相手の立場を考えながら言葉のニュアンスを考えなければならない。だからこそ、レッスンでよく出てくる問題であろう。