先日の英語のレッスンで、生徒さんが神道を外国人に紹介する方法を話題として上げてくれた。確かに私は興味を持つ話題であるし、簡単な問題ではないとも思う。ここで、この方法について考えたいのだ。
まずは、難しい理由を考えよう。大きな理由は、何のことでも共通されるが、内容は多すぎて、紹介する時間は限られていることだ。つまり、神道は奥深いが、外国人に紹介しようとすれば、5分しかないだろう。この投稿はもう長すぎると言えるほどだ。だから、神道の大半を無視して、切り捨てるしかない。もちろん、重要ではない内容を省くが、それは全て置いても、残っている重要な内容は多すぎる。重要な要素、肝心なところも省かなければならない。だからこそ造詣する人は、入門を見ればいつも疑問を抱く。これは一般的な問題だが、神道は簡単な方ではない。むしろ、話題の中でも難しい方にあると感じる。神道の多様性は著しいし、自然な優先順位は少ないからだ。
そして、多くの外国人は神道についてマイナス知識があることも挙げよう。「マイナス知識」というのは、間違っている知識しか持っていないということだ。知識源は主に二つある。一つは、海外メディアの政治家の靖国参拝の報道で、もう一つは巫女が登場するアニメ。後者といえば、確かに日本で出版された漫画などの中で正しいと言える漫画もあるが、それは翻訳されていないようだ。前者は、その行動自体は神道の小さな一部にすぎないし、海外メディアの報道は誤解を招くことは多い。これだけではない。欧米の外国人の場合、自分たちが親しむ宗教と神道という宗教は、本質的に異なる。キリスト教から得た常識を神道に当てようとしたら、誤解する。キリスト教やイスラム教が普及した地域であれば、欧米と同じだろうと思うので、世界の大半はそうだ。中国はどうなるかわからないが、中国の場合、中国のメディアの靖国参拝の報道が大きな問題になるのではないか。つまり、伝えられる情報は限られているだけではなく、誤解を払拭しなければならない。
最後にあげたい問題は、紹介の目的である。これは前述の二つの問題と深く関わる。内容は多すぎるので、全ては説明できない。そして、誤解はあるし、さらに発生するのは恐れられるので、何がわかってほしいかとはっきりしないと、始めることさえできない。ただし、例えば日本の伝統の中の神道を紹介しようとすれば、参拝の作法を紹介する余裕はない。だから、一つの紹介ではなく、複数の紹介は必要なのではないか。
このような問題に配慮しながら、具体的な紹介を考えていきたいのだが、別な投稿に任せる。