神道の紹介の方法を考えて、まず場面として神社で、参拝の紹介を考えたい。この紹介は前提は、実際に神社にいることだ。これは、外国人の観光客を対象とすれば、一番重要な状態であろう。なぜなら、観光客が神社に来たら、日本の経験として味わうためにその現場の案内は必要であるからだ。その案内はないと、ただの建物に過ぎない。
この案内は、神社の入り口の置いてあるしおりか、または案内板を想定する。つまり、観光客が持ちながら参拝する。
まずもって、神社は神聖な区域であることを紹介しなければならない。(神道についての知識は全くなければ、神社の境内の庭園をはっきり区別できない人は多いだろう。)神様のお家であるので、尊敬する人に訪問しているように考えて欲しいとの内容は解りやすいだろう。そして、参拝者の宗教は神様に気にしないことを明記する。適切な態度であれば、誰でも受け入れると記すと、印象はよかろう。鳥居は聖域の境の印で、鳥居を潜ったら神様に訪問している態度を取ったほうが良いと記す。鳥居で、神様のところに入っているので、軽くお辞儀することも書く。ここでも、しても良いかどうか分からないことはやりたかったら、一旦鳥居の外に出れば神様には失礼ではないと言ったら良い。
それに、最初の部分で、原則として、境内の中で写真を撮っても良いことを記す。対象は観光客であるので、写真は撮りたいと思われる。注意したいことがあれば、ここで書けば良い。例えば、拝殿の外を撮っても良いが、中の様子を撮らないで下さいと書くことも良いし、神職や巫女さんの写真を撮れば、前に本人の許可を得てくだいとか。
そして、神道や神社では、清浄を重視することを書く。だから、神社の奥まで進む前に、手水舎で手と口を清める。ここで、作法も紹介する。これは、禊と祓の重要な神道の儀式を清浄になるための儀礼として名称だけで紹介すればよかろう。参道を歩いてもらって、正中を避けるような指導も良いかもしれない。それは神様が通る道であることを理由としたら、覚えやすい。
次は、参拝の作法。鈴を鳴らして、賽銭を入れて、二拝二拍手一拝の作法を丁寧に説明しなければならない。これを、神様への挨拶として紹介して、願い事などを込めれば良いが、必要ではないともいう。境内の見物する前に、神様に挨拶するべきであることも明記できる。それは、神様のお家に訪問している精神から説明すれば、解りやすいだろう。そうすると、拝殿は接待室のようなところで、奥の本殿は神様の寝室のようなところであるので、招待なしに拝殿に入ってはいけないことと、本殿に入ることはできない事実も説明しやすい。
参拝ができたら、授与品を紹介する。絵馬には願い事や感謝を書き込めてかけることやお守りの目的を紹介する。「買う」ではなく、「授与する」ということも説明できるかもしれない。このところで、「昇殿参拝」ということもあるのを紹介すれば良いが、詳細を説明する余裕はなかろう。
一般に加えなければならないことは、「神様とは」という説明である。しかし、これは大変難題であるので、別な投稿で取り組みたいと思う。神社によって、その神社の御祭神の紹介と重要な建造物の説明などを加えたら良い。これは神社ごとに作らなければならないので、他言語で用意するのは難しいだろうが、特に首都圏に鎮座する大きな神社の場合、用意したほうがよかろう。
このような詩織は、この内容ではもう一拝である。神話などに触れていないし、祭りのこともない。しかし、観光客は適切に神社と接して、そして観光を楽しむための情報はある。だからこそ、目的に応じて案内を作らなければならない。