分譲の集合住宅

最近、うちで大規模な修繕が案じてきた。(いわゆる「大規模修繕」と違うけれども。)この修繕は、建物の老朽化を考えれば、大きな被害を防ぐために必要な工事であると認めざるを得ない。しかし、二つの問題がある。

一つは、工事は1つの号棟を一気にしなければならない内容だ。そして、工事を行うために、室内に入らなければならない。つまり、居住者は昼間にはいなければならない。その上、工程に1週間程度は必要であると予想されている。つまり、1週間、一つの号棟のすべての世帯に、少なくとも一人は一日中いる必要がある。私たちは簡単にできる。工事がちょっと邪魔になるが、私かゆり子かは、簡単に調整できる。しかし、他の世帯はそうではない。特に、一人暮らしで重要な仕事に就いている人は、無理だろう。例えば、警察官がいれば、1週間休めるとは到底思えない。それに、一つの号棟には25世帯前後が住むので、可能な1週間を指摘するのは難しいだろう。分譲だから、勝手に一つの部屋に入ることはできないが、そうできないと工事はできない。

もう一つは、今回の工事は、共有部分にも専有部分にも及ぶことだ。両方しないと、意味はなくはないが、完全にしたほうがよほど良い。ただし、専有部分の個人負担は50万円程度になるようだ。それは払えない世帯は多いだろう。特に、年金生活の世帯は少なくない。(老人住宅にはなっていないが、敬老の日の景品の基準が75歳になっている。)その場合、仕方がない。行われないだろう。管理組合を助成金を出したら良いが、今の規約では専有部分には管理組合は何もできないと定まっている。規約を更新するために、臨時総会で4分の3以上の賛成は必要だそうだ。できなくはないが、やはり難しい。

そして、そうしても、個別にリフォームなどで該当する改修を行った世帯もいるそうだ。少なくとも、3割ぐらいだそうだ。管理組合が専有部分を負担すれば、公平にする方法は難しい。結局、一律で改修した条件で例えば20万円を給付したら良かろうが、そのような取り組みを容認するために時間も議論も必要となるだろう。

このような問題は、世界規模にもある。気候変動はその著しい例である。重要な問題だし、取り組まないと大きな被害が発生する。しかし、取り組むために皆の協力は必要だし、その努力を公平に分割することも難しい。うちの団地でなんとかすると思う。25人ぐらいで、顔合わせもあるので、問題の解決を探るのは無理ではない。来年度の実施の計画はもしかしてちょっと楽観的なのではないかと思うけれども。(来年度の第4四半期を目指したらできるかな。)しかし、世界規模の気候変動の解決は、可能だろうか。


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