発表会の感想

先日は、真由喜の日本舞踊の「ゆかた会」と言われた発表会があった。小さな舞台を借りて、先生の一門のお稽古の成果を披露した。私には仕事があったので、最後まで出席できなかったが、真由喜が出た前半のすべては見えた。普段、私は真由喜と一緒にお稽古に行くので知り合いの人は少なくなかったが、特に上手にできた方もいた。次回会えば、そう伝えたいと思う。

さて、私の感想はどうだろう。まずは、真由喜が上手にできたと思った。親だから当然だろう。確かに完璧ではなかったが、間違いがあったら何も表情に見せずにまた音楽に合わせて続けたので、精神は素晴らしかった。その上、間違いは少なかったし、お稽古でよく問題になった点を完璧にできたこともあったので、私は喜んだ。本人も、その日についての「一行日記」で「せいこうしてよかったです」と書いたので、本人も成功に終わったと感じたようだ。それも嬉しい。

そして、これでホッとしたこともある。真由喜が日本舞踊を始めたのは、4歳の誕生日の直後だった。2年間続けば、毎回ぐずるようになった。「やりたくない。バレエやりたい」と訴えた。もちろん、説得に努めたが、結局納得してもらえなかった。だから、止めさせてあげた。その当時は、正直に言えば私はちょっとがっかりした。真由喜の踊りは美しかったし、2年間の努力もあったので、続けて欲しかった。先生も同じだった。しかし、6ヶ月が経てば、真由喜が日本舞踊に戻りたくなった。そして、お稽古への態度がより真剣になって、積極的になった。やはり、やめさせたから親によって強制的にやらせた習い事から、自分で選んだやりたい習い事になった。それは発表会を見て、痛感した。嬉しい限りだ。

もう一つは、真由喜への反応だ。真由喜が現れたら、「可愛い!」との声はけっこう聞こえたし、踊り終わったら大きな拍手が湧き上がった。その上、私の隣に座っていた方は、自分の友達へ「上手だね。偉いね。」と呟いたし、休憩に入ったら私に直接に「お嬢さんですか?素晴らしいです。」と言ってくれたし、私のところに来た真由喜にご褒美のお菓子を下さった。このような暖かい反応も嬉しいし、いつものような受け入れ方だ。

今は特に嬉しかった。なぜなら、最近ネットで、日本でハーフがひどい差別を受けるとの記事が見えるからだ。例えば、宮本エリアナがミス・ユニバース・ジャパンになったら、ハーフであるので日本の代表にならないと訴える人もいたので、それは海外でかなり取り上げられ、ニューズウィークのウェブサイトまで載った。私は、そういう経験はあまりないし、ゆかた会での真由喜の受け入れもそうではなかったので、やはり日本でハーフに対する偏見があるとしても、一般的ではないと言えよう。これも、良かった。


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