次のプロジェクト

最近、私は自分の次のプロジェクトをどうするかを悩んでいる。40歳前後でよくある現象だが、私の場合ただぼんやりとした中年危機だけではなく、大きなプロジェクトが終わったからだ。Ars Magicaの最後の原稿を出版社に先日提出した。監督の契約は年末までだが、残っているの雑務だけだ。このプロジェクトは、20年以上前に始めて手をかけたし、監督として働いた歳月はもう14年間に上っている。日本にくる前からやっていた。前にも述べたが、止める理由は終わったからなので、後悔はない。むしろ、達成感がある。

しかし、次にどうするかは、簡単な問題ではない。

もう始まったのは、Kannagaraの神道と関わる発見、想像、そして成長についてのTRPGだが、それはお金になるかどうかは不明だし、世界に貢献するのも不明だ。ただの趣味であれば、大きなプロジェクトに至らない。同じ分野で浮上する案は、英語で神道を紹介するプロジェクトだ。英語で神道を紹介する書籍は今でも少ないし、立場はそのため限られているので、もう一つの立場からの紹介は役に立つのではないかと思う。それも、お金になるかどうか不明だが、貢献する方向性ははっきり見える。

そして、まったく別な分野もある。この数年間、川崎市外国人市民代表者会議などの市の委員会で政治的な活動を続けてきた。このような活動は、あまりお金にならないが、社会への貢献の成果は明らかだ。もちろん、成功するかどうかはいつものように問題になるが、少なくとも直截に市民の生活の向上を目指して努力しているのは明らかだ。だから、このような活動をさらに活性化する案もある。具体的にどうするかは、まだまだ分かっていない。帰化の許可を得れば、市議会選挙に立候補する選択肢もあるが、そうではなくても今の委員会で続いて、国際協会などとさらに連携する方法もある。

その分野をちょっと変えたら、自分の政治的な哲学を整えて発表することもある。それは、お金にならないにほぼ決まっているし、短期的に他人の生活へ良い影響を与えるとは思い難いが、長期的にそのように考える人はいないと、社会は進歩しない。

案は多種多様であるし、選択基準も同じだ。見込まれる収入はその一つだ。家族を支える責務もあるからだ。そして、私にはできるかどうかも重要である。この基準で、TRPGの案は有利である。同じようなプロジェクトをもうできたからだ。他の人にどれほど利益を与えるかも、重要である。そして、私はその過程をどのぐらい楽しめるかも忘れてはならない。

だから悩んでいる。


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コメント

“次のプロジェクト” への2件のフィードバック

  1. 鮎方のアバター
    鮎方

    kannagara(≒随神)は神道は当然として、言葉にも重きを置いていると感じていて非常に期待しています。もしかしたら言葉だけではなくて、神に近づこう/神と同一であろうとする行動や、神の行為の再現とかも重要なのかもしれませんが、何にもましてはやく読んで遊びたいゲームのひとつです。

  2. チャート・デイビッドのアバター

    鮎方様、コメントをいつもありがとうございます。では、とりあえず手がけたプロジェクトを遂行したようがいいでしょうね。頑張ります。