月: 2015年12月

椿堂2

教室の外で、華多離菜{かたりな}が待っていた。 「どうだった?」 「女列安道だった。」真理安が言い捨てた。 「女列安道センセイ!」華多離菜が小さな声で戒めた。「今でも聞いてるでしょう。」 「先に去ったじゃない。もう姿は消 […]

椿堂1

真理安{まりあ}が意志を放って、光を指先につけた。赤く輝いて、指の間を舞って、バラのように咲こうとしたが、あっという間に消えてしまった。 「もう一度」と女列安道{めれあんどう}が厳しい顔で命じた。「収集しながら。」 「は […]