英国国籍の離脱

昨日、法務局からの電話があって、法務省から離脱の指示が出たとのことだった。これで、私の帰化申請は事実上承認された意味なのだ。

日本は二重国籍を認めないので、できれば日本に帰化する前に元の国籍を離脱しなければならない。(アメリカはそのようなことを許さないので、アメリカ人は帰化してから離脱する。)ただし、イギリスの国籍を放棄するために、帰化する国の政府からの書類が必要となる。それは、離脱すれば、当国の国籍を得るという証明書である。なぜかというと、離脱の結果で無国籍にならないためだ。だから、日本政府から帰化申請は承認されたとの公文書をいただいて、イギリスに送ることになる。

もちろん、正式に承認していないが、この段階で拒否することは、よほどなことがある場合に限る。例えば、私が離脱の手続きを長く滞ることとか、犯罪を犯すなどの場合だろう。もちろん、離脱の手続きには時間がかかることは、法務省がよくわかるので、数ヶ月がかかっても問題にならない。(実は、数ヶ月がかかる可能性はあるそうだ。)イギリスからの離脱完成の証明書が届くと、法務局に提出して、正式に法務大臣に申請を提出して許可を得る過程であるようだ。暫くの間、イギリス人のままだ。

ところで、申請の書類には不備があったことは、前にもこのブログで触れたと思う。帰化申請には国籍証明書は原則として必要とされる。この証明書には、旅券は当てにならないので、別な書類を発行してもらわなければならない。過去には、イギリス大使館で手紙を発行してもらえたが、2年ぐらい前から、そのような手紙を発行することをやめたようだ。イギリスの外務省は大使館には国籍を証明するための記録などはないので、できないという合理的な理由で停止したが、他の証明書は存在しない。旅券は得られなければ、その代用品があるが、旅券を持つ人には発行しない。同じように、帰化した人の証明書があるが、私はイギリスには帰化していない。担当者と話した上で、書類なしに申請を提出して、法務省の判断を待つことにした。結局、その判断は「追加書類は不要である」ようだ。私にとって嬉しい話だね。

そして、帰化申請の過程で家庭を訪れることはあるようだが、私の場合はなかった。その訪問の目的は、申請内容が生活と合致するかどうかを確認するためであるそうだから、別な方法で確認したのだろう。

離脱の手数料は4万円程度だが、アメリカの20万円よりマシだから、書類が届くと直ちに離脱申請をするつもりだ。日本人へまた一歩する。


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