降神の儀と昇神の儀

先に氏子祭について書いた時、神産霊神社での小祭は拝殿の神籬の前で斎行すると述べたが、その神籬は常設ではない。中祭以上の場合、参列者が通れるように一時的な昇神があるが、基本的に毎日の降神の儀と昇神の儀があるべきだと思う。この二つは神祭の小祭になる。

神祭は原則として夜間に行う。これも長い伝統があることだが、最近継承するのは、遷座祭ぐらいになっているような気がする。(新嘗祭や大嘗祭はまだ夜間の祭であるが。)この小祭は、夜明けの直前に降神の儀を、日暮れの直後に昇神の儀を執り行うべきだと思う。昼間には一般参拝を認めるので、この儀式でそれを開始したり閉幕したりする。

そのため、昇神の儀は拝殿の扉を閉めることで始まる。日没とともに、一般参拝を終了として、扉を閉める。この時点で参拝者を境内から追い出さないと思う。寧ろ、参拝者は拝殿の外から昇神の儀に立ち会うことができる環境を設ける。秘儀だが、扉越しに何かが聞こえたら、影の動きが見えても良い。

扉が閉まったら、祭祀に入る。別な修祓は必要としない。なぜかというと、この祭に奉仕する神職は、一日中清浄な状況を保つからだ。後日に祓え式の形式について考えたいと思うが、小祭の場合は別に必要としない。

そして、昇神の儀では、いつもとちょっと違う形をとると思う。まず、祝詞奏上をする。祝詞の旨はもちろん昇神してもらうことである。そして、神籬の前に設けられる案などを撤去する。神饌などを供えない。それから、神楽を奉納する。神楽は一人神楽にするが、神籬は拝殿の中で三つ設けるので、実に3人が奉納することになる。神楽が終わったら、警蹕の中で昇神をする。昇神が終わったら、神籬自体を片付けるが、もう依代ではなくなったので、祭は終わっている。

それから、拝殿の掃除はできる。神様はもういないので、特に心配せずに綺麗にできる。

降神の儀は、夜明けの前に斎行する。昇神の儀と同じように、始まる前に参拝者を拝殿の前で集めさせる。扉はまだ閉じているが、漏れる音などを経験することは許される。そして、祭祀は主に昇神の儀の順番の反対になる。まず、拝殿の掃除をするが、降神の儀の前に拝殿を清め祓えすることも必要である。そして、神籬を設置して、神籬を祓える。それから、警蹕とともに降神の儀を執り行う。次は祝詞奏上になる。神霊にこれからどうなるかを報告する必要があるからだ。その後、神楽を奉納して、案を設置する。最後に拝殿の扉を開けて、一般参拝を開始する。一般参拝の開始はおおよそ日の出と同じ時期にする。

これから、この小祭の詳細についてちょっと考えたいと思う。