清め祓え

朝の降神の儀を執り行う前に拝殿を清め祓えなければならない。神道の儀式の常識で、神様の降臨の前に祓えを行うことだ。しかし、その形式についてちょっと考えたい。

氏子祭の投稿で、参列者の祓えについて書いたが、禊祓を中心とした。しかし、拝殿を水に浸すことはできない。そのため、別な方式は使わなければならない。もちろん、大幣を振るうって祓える方法はあるが、それはちょっと平凡であるので、儀式の一部にすると思うが、全てであると薄くなるような気がする。

上棟祭などを見たら、切り紙や麻を撒く方式で建物を祓えることはある。しかし、そうすると紙屑などが部屋に残るはずだ。特に、参拝を開始する直前の儀式で使えば、参拝の前に再度掃除する余裕はないので、神から散らかってる状態で参拝者を迎える。祭祀として適切であると言えても、印象には問題があるのではないかと思うので、この方式は避けたいと思う。

最近、春日祭について読んだが、この祭の準備の一部として、清砂と言うものを土器に盛って置くそうだ。これは、適切な清め祓えになるのではないかと思う。神籬は三つあるので、祭主も3人となる。その3人にはこの清砂を置かせる。拝殿は、横に3部に分けられる。中央は、斎庭に向かうし、左右の方は奥への通路になる。三つも、奥の真中に神籬を設ける。清砂は、この三つの部分の四隅に置くし、正中の奥にも置く。最後の清砂は、中央の神籬の奥にもなる。これで、九つになるので、3人は3個ずつ置く。左右の二人は、外側の奥と手前に、そして中央の方の手前に置く。中央の一人は、中央の奥の三つを置く。順番は、まず端の手前と中央の奥の向かって左、そして端の奥と中央の奥の向かって右、そして最後に中央の手前と奥の真中を同時に置くと良い。

置く前に、その地位に立って、拝殿の中に向かって大幣で祓える。そして、清砂を置いて、穢れの侵入を防ぐ。それに、清砂を置くと、短い祓詞を奏上するのは適切だと思う。これは、普通の祓詞や大祓詞ではない。建物を祓えるので、それに適した言葉は必要である。ちょっと祝詞の作文の練習ができる状態になったら、試してみたいと思う。

もう一つの可能性がある。鈴の音には清める機能があると言われる。そう考えれば、清砂を置く前に、拝殿の中で鳴っている鈴で空間を清めることも考えられる。そうすれば、鈴を神楽に取り入れることはできる。氏神様の白幡八幡大神では、禰宜舞と言う神楽の第一部は祓えのためであるそうだ。ただし、私の神楽の勉強はまだまだ不十分だから、これについて何も言えない。とりあえず、可能性として覚えておく。

拝殿の祓えが終わったら、次は神籬の設置であるが、それは次回の投稿で考える。