皇位継承

日本の皇位継承は、伝統的に男系の皇族に限ってきた。現時点では、私より若い世代の男系男性の皇族は悠仁親王殿下のみになっていますので、皇位継承についての危機感が湧いてくるのは当然だろう。では、どうしたら良いのか。

理想的な解決は、悠仁親王殿下には男子が3人以上生まれられることだろう。そうなったら、伝統を継続することは難しくない。一方、そうならないと伝統に違反するしかない。その違反には、方法は三つあると思う。

一つは、天皇を永遠に不在とすることだ。皇位に測位できるのは、男系の皇族に限るので、男系の皇族はもう存在しなければ、天皇が自然に存在しなくなる論理である。この対応は、ある意味伝統を一番尊重する方法だと言えよう。問題は、天皇がいなくなることである。日本を象徴する人は必要だと言えるので、例えば摂政を選挙で選ぶ方法もある。天皇はいないのに摂政を置くの変に考えられるかもしれないが、摂政の役割は、天皇が遂行できない行為を遂行することだから、存在しない天皇の代わりに行動するのはそれほど不自然ではない。

ただし、伝統を尊重するとはいえ、伝統が死ぬ方法なので、すぐに選択できるわけはない。

もう一つは、皇位継承を女系皇族に広げることである。これは、1500年の伝統に違反する。保ってきた伝統の一部を塗りつぶす。伝統の尊重の観点から考えれば、確かに好ましくない。一方、その1500年で、天皇の伝統が何回も大きく変わってきた。生きている伝統は変遷するので、変化であるからといって、絶対にダメとはいえない。その上、女系天皇は存在する。例えば、文武天皇。母親は元明天皇だったし、文武天皇の即位前の天皇は祖母の持統天皇だった。天武天皇から文武天皇は男系天皇でもあったが、天智天皇から女系だったことも否めない。そう言っても、反対する人は多い。

(ちなみに、男系女性の測位に反対する理由はないと思う。歴史上の女帝は推古天皇から後桜町天皇まで数人いるので、伝統を一切変更しない。確かに過去に男性の天皇は優先されたが、それは男尊女卑の影響だった。男尊女卑はもう廃れられたはずだから、男系女帝を認めるべきだと思わざるを得ない。)

そして、最後の選択肢がある。それは、旧宮家の皇族復帰を認めて、それで男系皇族を増やすことである。しかし、これも、女系天皇と同じように、伝統の一部を塗りつぶす。似ている前例は一つしかない。それは醍醐天皇で、父親の宇多天皇が3年間臣籍にあった間に生まれた例である。その上、宇多天皇はその前の光孝天皇の息子だった。数世代の親戚を超えて、皇族に復帰して測位する例はない。これも、気軽に実施することではないだろう。(ところで、足利義満は清和天皇からの男系の系譜を持っていたそうなので、義満が天皇に即位していても問題はなかったと言えるのかな。)

その上、この案を掲げる人は、いつも戦後臣籍に降下された旧宮家の復帰を推薦する。しかし、このように限る必要はないだろう。数世代の親戚を認めれば、天皇家からの男系の子孫であれば、誰でもよかろう。悠仁親王殿下のY染色体を読み取って、候補の染色体と比べたら、男系であるかどうかは確認できる。徳川家は天皇家の男系で受け継いだと強調したし、他の例もあるはずだ。そして、その候補者の中から、国民が象徴にふさわしいと判断する人を測位させても良いのではないか。皇室典範の継承順についての規定は、もっぱらヨーロッパから導入された規則であるし、日本の伝統に基盤はない。

女系のみの天皇を認めるか、長く臣籍にいた家族の皇族昇進を認めるか、天皇制を廃止するか。

簡単な解決策はない。

一般国民の受け入れから考えれば、女系天皇は一番受け入れやすいのではないか。自分の記憶の中で、そして親の記憶の中で、そして祖父母の記憶の中で皇族ではなかった家族が急に皇族になったら、抵抗を感じる人は少なくないはずだ。同じように、天皇制廃止に抵抗する人も少なくないだろう。「伝統尊重」を基準とすれば、伝統のどこに重みを置くかによって判断するので、その判断も別れると予測できる。

だからこそ、理想的な解決は、男系の継承が自然に安定になることである。

女性宮家

最近、いわゆる「女性宮家」の問題が話題になっている。問題の原因は、皇族の男性は非常に少なくて、10年後の皇族はもしかして5人にしかいらっしゃらないのではないかという推測で、そのことになったら皇族の仕事は果たせるかは心配されている。これは確かに心配することです。対策として、皇族の女性が結婚後、皇室にとどまる措置を取る提案がある。それはいわゆる「女性宮家」である。

それに反対する団体もいる。例えば、神道政治連盟はそうだ。その反対する理由は、女系天皇への道を開くことだ。女系天皇は大きな課題である。天皇家の1500年の伝統を覆すことだから、少なくとも気軽にするべきではない。特に、皇族の人数が少なくする恐れの対策として相応しくないのである。

しかし、簡単な解決策がある。

皇族の女性の方が結婚したら、その女性は皇族にとどまることとする。つまり、名字を受けないし、戸籍に記入されない。夫の戸籍の備考欄に、皇族の女性と結婚していることを記載して、子供は夫の戸籍に記載して、夫の苗字を持つ。子供は皇族にはならないので、女系天皇の恐れは一切ない。

この制度に反論する余地はない。なぜなら、現行の国際結婚の制度であるからだ。日本人と外国人が結婚すれば、外国籍の配偶者は戸籍に記載されない。備考欄に記載することは多いが、それもしない場合もあるらしい。そして、子供は日本人の配偶者の戸籍に載る。夫婦別姓にも事実上なっている。苗字を統一しようとしても、外国人は漢字圏の人ではない限り、法律上無理だ。日本人の苗字は、ひらがな、カタカナ、または漢字ではないといけないので、ローマ字やアラビア字の苗字を持つ配偶者と統一することは禁止されている。

日本国中、もう数万組がこのような制度下で家族生活を送っているので、手続きの問題にならない。ほとんどの地方自治体はもう慣れている。同じように、配偶者と配偶者の間に法律上の地位が大きく違うことも、現行の制度と同じだ。外国人の方には、参政権もないし、在留資格を維持しなければならない。

つまり、既に存在している制度を活用すれば、皇族の激減の問題を解決できるし、女系天皇の問題を安全に先送りすることもできる。合理的な問題を提供する余地はないように見えるので、オススメする。