月: 2015年12月

  • 椿堂10

    夜空で星を隠したり見せたりしながら雲が追いかけて北へ走る。それでも湖の表面は鏡のように動かず、星空を映すが、湖…

  • 椿堂9

    四日後、華多離菜が図書室の机の上で半分眠って、半分真理安を見ていた。 「ねえ、真理安さん、眠らなければならない…

  • 椿堂8

    扉が後ろに閉まったら、真理安が急いで図書室の奥へ向かった。華多離菜は後を追って、おずおずと周りを見た。 「ねえ…

  • 椿堂7

    翌晩になると、華多離菜と真理安はまた寮で寝た。他の学生も、綺麗に並んだベッドで寝て、部屋が静かだった。天井の真…